そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.7.30
IKEAのサメとフラットエリック。ぬいぐるみ界2大スターが夢の共演を果たす
昨年末から今年はじめにかけてにわかに人気が沸騰し、売り切れ続出となったぬいぐるみ、通称“IKEAのサメ”。
正式な商品名である「BLÅHAJ(ブローハイ)」は、スウェーデン語で、ヨシキリザメを表すそうだ。
半開きの口に並んだ三角形の歯と長い前ヒレが特徴のIKEAのサメ。縦に置くと何とも人間っぽい雰囲気となる。
人に見立てて色々なことをさせた写真が、インスタやツイッターで拡散。世界中で写真大喜利大会のような様相を呈した。
テーブルでワイングラスを傾けたり、ソファやコタツでくつろいだり、会議室で議論したり、パソコンで仕事をしたり、車を運転したり、帽子とサングラスで装ってリゾートを満喫したり……。
世界中のヒトビトがアップした、クスッと笑えるIKEAのサメザメは、いまでもハッシュタグ「IKEAのサメ」でたくさん見ることができる。
僕も一尾を我が家に迎え入れ、いろんなポーズをさせて楽しんでいたが、そういえば、だいぶ前にもそんな人がいたなあと思い出した。
フラットエリックである。
ヨーロッパを中心に大人気となったフラットエリック
エリックはもともと、フランスのエレクトロ系ミュージシャンで映像作家でもあるMr.Oizoが、1999年に発表した『Flat Beat』という曲のPVに起用したオリジナルキャラクター。デザインしたのはセサミストリートのマペット作者である、ジム・ヘンソンという人物だ。
リーバイスは1999〜2000年のテレビCMに、Mr.Oizoの『Flat Beat』とともにフラットエリックを使う。エリックはその後、リーバイスヨーロッパの公式キャラクターにも就任し、欧米で大人気になった。
CMが放送されなかった日本ではいまいち知名度が低いけど、エリックもIKEAのサメと同様に、誰もがつい擬人化させて遊びたくなる風貌。当時はエリックを使ったネタ合戦が展開された。
流行最盛期に20年の隔たりがあるけど、ともに一世を風靡したぬいぐるみ界の2大スターが、我が家でまさかの邂逅を果たし、コラボをいたしました。
いかがでしょうか?
