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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

IKEAのサメとフラットエリック。ぬいぐるみ界2大スターが夢の共演を果たす

昨年末から今年はじめにかけてにわかに人気が沸騰し、売り切れ続出となったぬいぐるみ、通称“IKEAのサメ”。
正式な商品名である「BLÅHAJ(ブローハイ)」は、スウェーデン語で、ヨシキリザメを表すそうだ。

半開きの口に並んだ三角形の歯と長い前ヒレが特徴のIKEAのサメ。縦に置くと何とも人間っぽい雰囲気となる。
人に見立てて色々なことをさせた写真が、インスタやツイッターで拡散。世界中で写真大喜利大会のような様相を呈した。

テーブルでワイングラスを傾けたり、ソファやコタツでくつろいだり、会議室で議論したり、パソコンで仕事をしたり、車を運転したり、帽子とサングラスで装ってリゾートを満喫したり……。
世界中のヒトビトがアップした、クスッと笑えるIKEAのサメザメは、いまでもハッシュタグ「IKEAのサメ」でたくさん見ることができる。

僕も一尾を我が家に迎え入れ、いろんなポーズをさせて楽しんでいたが、そういえば、だいぶ前にもそんな人がいたなあと思い出した。

フラットエリックである。

ヨーロッパを中心に大人気となったフラットエリック

エリックはもともと、フランスのエレクトロ系ミュージシャンで映像作家でもあるMr.Oizoが、1999年に発表した『Flat Beat』という曲のPVに起用したオリジナルキャラクター。デザインしたのはセサミストリートのマペット作者である、ジム・ヘンソンという人物だ。

リーバイスは1999〜2000年のテレビCMに、Mr.Oizoの『Flat Beat』とともにフラットエリックを使う。エリックはその後、リーバイスヨーロッパの公式キャラクターにも就任し、欧米で大人気になった。

CMが放送されなかった日本ではいまいち知名度が低いけど、エリックもIKEAのサメと同様に、誰もがつい擬人化させて遊びたくなる風貌。当時はエリックを使ったネタ合戦が展開された。

流行最盛期に20年の隔たりがあるけど、ともに一世を風靡したぬいぐるみ界の2大スターが、我が家でまさかの邂逅を果たし、コラボをいたしました。

いかがでしょうか?

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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