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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ガチャガチャ最高! 実物大・可動式のリクガメフィギュアゲット!

僕ら世代が子供だった頃のガチャガチャは一回20円と安かったけど、出てくるカプセルはウズラの卵+αほどの大きさで、中に入っているのは鼻くそみたいにチンケなおもちゃだった。
それでも、何が出てくるかわからないギャンブル性は全子供を夢中にさせ、僕も鼻の穴を膨らませながらハンドルをガチャガチャしたこと、今でもよく覚えている。

それから数十年を経た現在、ご存知のようにガチャの世界は著しい発展を遂げている。
小学生の娘の買い物に付き合っていると、いつの間にかガチャガチャマシーンが並ぶ売り場に立っていることがある。
そのたびに景品を一通りチェックするのだが、必ずいくつかは親の僕自身がほしくなるアイテムがある。
「今日はダメ」「一回だけ」などと子供を制している手前、大抵の場合はグッと堪えるのだが、こればかりは無理だった。
実物大のリクガメフィギュアである。

いじっていると時が経つのを忘れるほどの素晴らしさ

ラインナップは①インドホシガメ、②インドホシガメ(アルビノ)、③ギリシャリクガメ、④ギリシャリクガメ(アルビノ)の四種類があって、どれが出てくるかはわからない。
500円とガチャの中では高値だが、ここは迷うところではない。
無言で百円玉を5枚取り出し、投入後おもむろにハンドルを右に回すと、④ギリシャリクガメ(アルビノ)が出てきた。

「よし!」とガッツポーズ。
かつて飼ったこともあるギリシャリクガメ、できればレアなアルビノが欲しかったので、まったく狙い通りだったのだ。
これだからガチャはやめられない。

このバンダイ製リグガメフィギュア。
「カメの骨格構造を徹底研究」してつくったと謳うだけあって、本当によくできている。
足、首、尻尾、口は可動式。
各関節は精巧につくられていて、本物のリクガメのように足・首・尾をぴったりと収めることができる。
なんて、かわいらしいんだ……。

手の平に置いてみると、まるで本物のカメちゃんがいるようだ。
いじくり回していろいろなポーズをさせていたら、いつの間にか30分ほど時間が経っていた。
久しぶりに120%大満足のガチャなのだった。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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