よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ウィズコロナ時代の足として、シェア自転車が最高である理由

ウィズコロナ時代の新しい生活様式では、なるべく満員電車を避けるべき。
フリーランスで仕事をしている天然在宅勤務者の僕は、もとより電車に乗ることが少ないのだが、コロナ以降はより意識的に遠ざけている。
たとえ満員ではなくても、電車に乗ること自体がちょっと恐ろしくなっているほどだ。

だが、仕事でもプライベートでも出かけなければならない用事は結構ある。
そんなときはまずだ。
おそらく、今年のマイカー稼働回数は、例年の倍以上になっている。

同じ考えの人が多いのだろう。最近の東京はどこへ行っても車が多い。
以前は渋滞などしなかった地点が混雑しているし、空いている駐車場を見つけるのに苦労することも多くなった。

馬鹿にならない駐車場代を節約しようと、以前から“akippa”や“軒先パーキング”などの、アプリで予約できる格安駐車場サービスを利用しているが、やはり最近は埋まっていることが多い。

では、どうしたものか? よし、なるべく自転車を使おう! と思い至ったわけです。
ただし、以前にこのコラムで書いたように、僕は交通量の多い都会の車道を、自転車で走りたくはない。
安全な速度で、歩道をママチャリで走ることを旨としている。
でも意外とアップダウンの多い都心を、ママチャリで走り抜くのは骨の折れることだ。
以前は電動アシスト自転車を持っていたが、子供が成長して後ろに乗ることがなくなったのを機に、オンボロ電動チャリは廃棄してしまった。
残ったのはママチャリ小径車だけなのだ。

いつでもどこでも乗り捨てられるのが最大の利点。自転車での遠出が気軽にできる

長い前置きだったが、何を言いたいのかと申しますと。
そんなこんなで、ここのところ利用者がとみに増加している、電動アシスト自転車のシェアサービスの利用をはじめましたという話だ。
我が家の近くでは、“ダイチャリ”という会社のシェア自転車置き場が、最寄りのコンビニ敷地内にある。
さっそくアプリを使って会員になった。

“ダイチャリ”は、「HELLO CYCLING」というシェア自転車業者連合体の一角。
「HELLO CYCLING」のステーションであればどこでも借りられるし、どこに乗り捨ててもいいのだとか。
ヘ〜、知らなんだ。
アプリ内の地図で確認してみると、「HELLO CYCLING」のステーションは関東を中心に数多く設置されているので、どこに返してもいいと考えればとても気軽に利用できる。

自転車で出かけて、疲れたり雨が降ってきたりしたら近場のステーションにすぐ返却。残りの道のりや帰りは電車やタクシーに切り替えることもできる。
15分ごとに70円という細かい区切りの料金も、そうした使い方に対応するよう設定されているのだろう。

便利な世の中ですな。

“シェアサイクルはじめ”記念として、ちょっと遠出してみることにした。
我が家のある東京・世田谷区から出発し、横浜まで行ってみたのだ。
梅雨の晴れ間を利用した片道2時間の電動ママチャリサイクリングは、まことに爽快でした。
そして疲れきったので横浜のステーションに返却し、中華街で豚まんを食って帰りは電車。
……なんだよ。結局、電車に乗ってるじゃん、とは言いっこなしで。

とにかく、これは新たな楽しみを見つけてしまった。
次は江の島まで行ってみよっと。

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事