そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2020.7.10
ウィズコロナ時代の足として、シェア自転車が最高である理由
ウィズコロナ時代の新しい生活様式では、なるべく満員電車を避けるべき。
フリーランスで仕事をしている天然在宅勤務者の僕は、もとより電車に乗ることが少ないのだが、コロナ以降はより意識的に遠ざけている。
たとえ満員ではなくても、電車に乗ること自体がちょっと恐ろしくなっているほどだ。
だが、仕事でもプライベートでも出かけなければならない用事は結構ある。
そんなときはまず車だ。
おそらく、今年のマイカー稼働回数は、例年の倍以上になっている。
同じ考えの人が多いのだろう。最近の東京はどこへ行っても車が多い。
以前は渋滞などしなかった地点が混雑しているし、空いている駐車場を見つけるのに苦労することも多くなった。
馬鹿にならない駐車場代を節約しようと、以前から“akippa”や“軒先パーキング”などの、アプリで予約できる格安駐車場サービスを利用しているが、やはり最近は埋まっていることが多い。
では、どうしたものか? よし、なるべく自転車を使おう! と思い至ったわけです。
ただし、以前にこのコラムで書いたように、僕は交通量の多い都会の車道を、自転車で走りたくはない。
安全な速度で、歩道をママチャリで走ることを旨としている。
でも意外とアップダウンの多い都心を、ママチャリで走り抜くのは骨の折れることだ。
以前は電動アシスト自転車を持っていたが、子供が成長して後ろに乗ることがなくなったのを機に、オンボロ電動チャリは廃棄してしまった。
残ったのはママチャリ小径車だけなのだ。

いつでもどこでも乗り捨てられるのが最大の利点。自転車での遠出が気軽にできる
長い前置きだったが、何を言いたいのかと申しますと。
そんなこんなで、ここのところ利用者がとみに増加している、電動アシスト自転車のシェアサービスの利用をはじめましたという話だ。
我が家の近くでは、“ダイチャリ”という会社のシェア自転車置き場が、最寄りのコンビニ敷地内にある。
さっそくアプリを使って会員になった。
“ダイチャリ”は、「HELLO CYCLING」というシェア自転車業者連合体の一角。
「HELLO CYCLING」のステーションであればどこでも借りられるし、どこに乗り捨ててもいいのだとか。
ヘ〜、知らなんだ。
アプリ内の地図で確認してみると、「HELLO CYCLING」のステーションは関東を中心に数多く設置されているので、どこに返してもいいと考えればとても気軽に利用できる。
自転車で出かけて、疲れたり雨が降ってきたりしたら近場のステーションにすぐ返却。残りの道のりや帰りは電車やタクシーに切り替えることもできる。
15分ごとに70円という細かい区切りの料金も、そうした使い方に対応するよう設定されているのだろう。
便利な世の中ですな。
“シェアサイクルはじめ”記念として、ちょっと遠出してみることにした。
我が家のある東京・世田谷区から出発し、横浜まで行ってみたのだ。
梅雨の晴れ間を利用した片道2時間の電動ママチャリサイクリングは、まことに爽快でした。
そして疲れきったので横浜のステーションに返却し、中華街で豚まんを食って帰りは電車。
……なんだよ。結局、電車に乗ってるじゃん、とは言いっこなしで。
とにかく、これは新たな楽しみを見つけてしまった。
次は江の島まで行ってみよっと。
