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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

“できるヤツほど色黒”説は古い。おっさんだからこそUVケアを!

今では毎年12月31日に年越しで放送されている、ダウンタウンの「絶対に笑ってはいけない」シリーズ。
初期はガキ使のスピンオフ企画として、大晦日ではないタイミングで放送されていた。
シリーズ三作目、2005年10月4日に放送された「絶対に笑ってはいけない高校」の中に忘れられないシーンがある。

1時間目の国語の授業。教科書には番組プロデューサーの菅賢治氏の写真が“俳人”として掲載されていて、ダウンタウンをはじめとする出演者はその俳句を唱和する。
「ラーメンで 数字(視聴率)取れなきゃ 犬を出せ」
「テレビマン できるヤツほど 色黒だ」
デデデ〜ン。全員アウト〜!

そうそう。
何もテレビ業界に限らず、できる男ほど遊びも精力的で、一年中肌が黒々と焼けているものだというイメージがあった。
僕が片足を突っ込んでいるファッション系の出版業界や広告業界でも、“できるヤツほど色黒”説は根強い。
嘘だと思ったら、試しに「岸●一郎」とか「干●義雅」とかググってみよう。
ね。

肌の色が黒いほど、カッコ良くてできる男でモテモテだと信じられてきたのだ。
特に僕らのようなアラフィフグリズリー世代には、いまだにその信仰を持ち続けている人が多い。

ヒョロヒョロで色白な文化系ジジイを目指し、脱・日焼けをはじめます!

でもよお!
と、声を大にして言いたいが、今どき“色黒”ってダサくない?
百歩譲って、レ●ン系の小金持ちイタリアンやんちゃ親父は仕方がない。
人の趣味嗜好はそう簡単に変えられるものじゃないから、もうそのまま歳をとって、棺桶に入る瞬間まで真っ黒に日焼けしてたらいい、と思う。

でも、本質的にインドア派でオタク気質が多い、僕のようなマイナー音楽志向の、ウ●モ系・ブ●ータス系ストリート親父に、健康的(でもないんだけどね、ホントは)な日焼け肌は似合わない。
もっと言えば、色黒やんちゃ親父が目指しがちな、自信満々なマッチョボディも似合わない。

ガリガリに痩せたモヤシのような色白ボディで、暗く伏し目がちな視線を泳がせつつ、屁理屈をこねくり回している親父の方が、断然かっこいいと思うのだ。
まあ、今の僕は痩身とはほど遠い情けないボディをしているけど、だからといって魂を悪魔に売り渡すような真似はしたくない。
ヒョロヒョロ色白ジジイになって、長く伸ばした白髪の仙人ヒゲを撫でながら、死ぬ前日までレコード屋や古本屋巡りをするのが理想だ。

わけの分からない主張に聞こえているかもしれないので、そろそろまとめます。

とにかくそんなこんなであまり日焼けをしたくない。
今までほとんど何もケアしてこなかったから、首筋や顔には日焼けによってできる日光性黒子(いわゆる老人性色素斑)も目立つようになってしまった。
今年こそ、きちんとUVケアをするのだ! 

そう決心したのは、去年からゴルフをはじめたので、基本的にインドア派な僕も否応なしに日光にさらされることが増えたからだ。
検討の結果、ユニクロでドライEX生地のUVカット長袖パーカと、短パンの下に履くエアリズムのUVカットタイツを買った。
結果はまた後日報告します。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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