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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

コケリウムはじめました! これからは苔を愛でるのだ!

いらなくなったステンレスマグカップを再利用したお手軽屋内園芸をやってみたら、なんだか“栽培欲”に火がついてしまった。
そこで前からとても気になっていた「コケリウム」もつくってみることにした。

透明な瓶の中で苔を栽培。苔を草原に見立てたジオラマ的空間をつくるコケリウム。
自然物を使って人工的な造形美を追求するという、盆栽にも通じる日本人好みの趣味である。
ネットで調べてみると、これが面白いのだ。
いろんな先人が、趣向を凝らした見事な苔空間をつくっていて、飽きずに見ることができる。

よし僕も、と立ち上がったが、あまり器用ではないのでネットに出ているようなすごいものができる自信はない。
でもいいではないか。
見よう見まねでファーストコケリウムにチャレンジしてみよう。

わずか10分ほどの作業で初心者にもできた。スキルをもっと上げたい!

ビンは家の中に転がっている不要物を再利用。
まずは土台だが、僕は園芸用の土を入れた。コンクリートにも根を張る苔だから、土台は砂でもペレットでも構わないらしい。
土台に少し傾斜をつけ、奥の方を高くするのが立体的な風景をつくるコツだ。

肝心の苔は、販売している園芸店もあるようだが、僕は我が家の裏口付近に生えていたものを適当にぶちぶちと剥がしてきた。
土台の上にその苔を敷き詰め、そこらで拾ってきた面白い形の石を配置。ミニチュア用のオブジェや動物フィギュアも置いてみる。
こういうのを置くことで、よりシュールな空間になるのだそうだ。

こうして勢いでふたつ完成させたマイファーストコケリウム、いかがでしょう?

コケリウムのアフターケアは簡単。
日に当たらない室内に置き、乾いてきたらときどき霧吹きで水をシュッシュとかけるだけ。
後は勝手に苔が育ち、空間を盛り上げてくれるはずだ。

これは楽しい。いい趣味を見つけてしまった。
思っていたよりもずっと簡単で、不器用な僕でも10分ほどの作業でそれなりのものになった。
手先の器用さよりも、求められるのはアイデアなんだろうな。
今回つくったのはお見せするのも恥ずかしい稚拙なものだが、これからもっとスキルを上げていきたいと思います。
コケリウム、いい!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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