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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

夏の魔物に勝つためには、もう“赤い蚊取り線香”しかない!

前にこのコラムで、あまり自慢にならない僕の自慢が、ケガが妙に早く治ることと、髪の毛が異様に早く伸びることだと書いたが、もうひとつ思い出した。
異常に蚊に刺されることだ。
まったくどれもこれも自慢にならないどころか、「だからどうした」という話で恐縮です。

蚊に刺されやすい体質の人/刺されにくい体質の人というのは、はっきり分かれるものだ。
たとえば妻は本当に刺されない体質。僕が刺されまくって四苦八苦しているときも、となりで涼しい顔をしている。

僕は服の上からだって刺されるし、街を普通に歩いているだけでもいつの間にか刺されている。
いかにも蚊がたくさんいそうな場所に行くと、こちらに向かって無数の蚊がワッと集まってくるのが見えてゾッとする。
ワシの血、そんなにうまいんかい!?

林業従事者にも愛用者が多いプロユースの森林香は効き目抜群

僕ぐらい美味な血を持っていると、超音波やほのかに香る虫除けリング、アロマ系キャンドルなどというヤワなものでは、まったく効かない。
虫除けスプレーや、腕時計型の蚊よけマットなんかも全然だめ。
蚊はそのくらい我慢してでも、我が血を求めて寄ってくる。

長年にわたり蚊と戦ってきた結果、一番頼りになるのは昔ながらの蚊取り線香であるという結論に至った。
だから蚊のシーズンには、必ず蚊取り線香をお供としている。
夏場のゴルフコースでも油断すると刺されまくるので、持参した蚊取り線香をカートの天井に吊るしておく。
ほかのカートを見ても蚊取り線香を炊いている人は見ないんだけど、みんな刺されないのかね? スプレーで効いているのかな? まあいいや。

そしてここ数年、頼りにしているのが「パワー森林香」。
こちら、もともと林業従事者向けに開発された最強蚊取り線香で、最近はキャンパーや庭いじりが趣味の人にも普及しているらしい。
赤くて太い線香は火をつけると立派な煙が出る。普通の蚊取り線香より効果が高い成分が含まれているらしい。
これを専用の携帯ケースに入れ、犬の散歩だろうと子供と行く公園だろうと、どこにでも持っていくことにしている。
夏場の心強い相棒だ。

蚊取り線香を炊いていると「ああ懐かしい、夏の香り」なんてオシャレなことを言う人がいるが、僕にとっては懐かしくもなんともない。
だって毎年のことだから。蚊との戦いだから。
蚊取り線香の匂いが懐かしいなんてほざく人は、きっと刺されにくいんだろうな。
うらやましいぜ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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