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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ウェブ会議で好印象に映るバストアップテクニックを考えてみた

僕のようなフリーランスもコロナの影響で、通常の打ち合わせに呼ばれることがめっきり少なくなった。
在宅勤務に切り替えている会社員はもちろんそうだろうけど、代わりに増えているのがウェブ会議だ。

それで気づいたことがある。
バストアップ(胸から上)の見た目に、これまで以上に気を付けなければならないということだ。
そんなの通常の対面ミーティングでも同じだと思うかもしれない。
でも実は、人は面と向かい合った相手の顔や服装をそんなに注視しない。
ジロジロ見ては失礼だし気まずくなるから、お互い適度に視線をそらしながら話をしているものだ。

でもウェブ会議で画面上に現れる相手だったら、遠慮することはない。
実際、僕はこの機会に相手をじっくり観察している。
へー、こんな顔していたんだな。面白い服を着ているね。ごちゃついた部屋だこと。疲れた表情してるなー。あれ、鼻毛が出てるんじゃない? と。

ということはつまり、相手もこっちのことをじっくり見ているということだ。
こりゃたまらん! 
急きょ対策を練ることにした。

こちらが対策前
こちらが対策前

簡単にできるいくつかのテクニックを駆使すれば、“よく見え”度は急上昇⁉︎

現在、すごい勢いで普及しているZOOMなどのウェブ会議用ソフトを使うと、オプション機能で背景を合成したり、顔を補正したりすることができる。

でも、それは使いたくないじゃない。
そこまでして自分をよく見せたいんだな、と思われるのが嫌だ。
事実、よく見せたいんだけど「よく見せたいんだな」と思われるのは嫌だ。
何も気にしていない風なのに、ちゃんとよく見えるようにしたい。

まったく、おっさんは面倒くさい。
バレていることなんて気にもせず、がっつり顔面補正している女子の方がずっと潔い。

ワタクシ考えました。
まず首がよれっとしたTシャツはダメだ。当たり前かもしれないけど。
僕は職業柄、ピシッとしたジャケットや襟付きシャツ、ましてやタイドアップなんて元から求められてはいない。
でも首がヨレヨレの変な柄のTシャツなんかだと、信用度はガタ落ちだろう。
対面だったら全体的なコーディネートや雰囲気で挽回することもできるけど、バストアップのウェブ会議では、その部分だけで判断されるから要注意だ。

服はいまならマオカラーのシャツなんかがちょうどいいかもしれない。
適度なリラックス感と“ちゃんとしてる”感、それに軽くトレンドを意識していることもわかる人にはわかってもらえる。

次は背景だ。
ウェブ会議でメンバーの背景を見ると、皆それぞれ苦労していることがわかる。
ごちゃ部屋が見られないように、レースのカーテンをバックにしていることが多いような気がするけど、あれもあまりよろしくない。
窓を背景にしてしまうと逆光になるので顔が暗くなり、表情が冴えない。

簡単にできる方法で僕がおすすめしたいのは白バック。
家の中のどこかの白壁の前にさくっと移動して、背景を白くしてしまえばいいのだ。

光はできれば自然光がいい。白熱灯や蛍光灯だと、不健康そうな顔色に映るからだ。
自然光がサイドから当たるようにすると、顔は適度に明るくなるとともに、陰影が出るのでいい表情に見える。
それと、カメラを少し上の方にすること。
見下ろすように映せば顔がすっきり見えるので、PCは積んだ本などの上において角度を調整するといいだろう。

人によってはヒゲも注意するべきだ。
画面に映った口ヒゲは、とても不潔に見えてしまう。
でも、顔の輪郭ははっきりした方がカメラ映りはいいので、顎ヒゲだけ残すようにするといいかもしれない。

それらのテクニックを駆使したビフォー&アフター、どうでしょう?
あんまり変わらない? 
いや、こういうのは自己満足の世界ですから。

テクニックを駆使した後
テクニックを駆使した後

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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