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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

スマホケース~軽く考えてはならない、重要なおしゃれポイント

iPhoneユーザーの僕は、2年に一回のペースで最新型を買うというサイクルを保っていて、買い替えのたびにケースも新調する。

本当はケースなんか付けずにむき出しのまま使うスタイルに憧れている。
アップルらしい洗練されたデザインを楽しめるし、何よりも無造作な感じがかっこいいからだ。
でも必ずケースを使う。
なぜなら、これまでに何回も落っことして壊しているからだ。

機体の保護や使い勝手の面だけで考えるなら、手帳型やごつめのシリコンケースがいいということはわかっている。
でもでも……。それってかっこ悪くないすか?

必要最低限の薄めプラケース、でも絵柄にはこだわりたい

だから僕は、最低限の保護の役割を担ってくれる薄いプラスチック製ケースを使う。

スマホケース選びでもうひとつこだわりたい点は、他の人とかぶらないようにするということだ。
こんな大量生産プロダクツ、全世界でいったい何人が同じものを使っているのだろうかと考えると、せめてケースで差をつけたくなるというのは、ごく一般的な望みだろう。

それに妙に若づくりしたものやおっさんくさいもの、ファンシーなやつなんてもってのほか……。
そんなふうにグジャグジャ考えて色々と探し回り、僕がここ二代にわたって愛用しているのは、シンプルなプラケースにジャクソン・ポロックの絵の一部がプリントされたものだ。
このケースは、希望の絵とスマホの機種を合わせてネット注文すると、受注後に印刷して仕上げてくれるシステム。

アート作品を使ったスマホケースはほかにもあるけど、普通の絵画だと「へえ〜、そんな絵が好きなんだな、この人」と思われてしまいそうで、なんかいやだ。
だから見る人によって解釈がまったく異なる抽象画がいいのだ。

紹介はしたものの、やっぱりかぶるのは避けたいので、僕の身近な人には誰にも真似しないでもらいたい。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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