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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

PCもiPadも不要。iPhoneと携帯キーボードだけで仕事はできる

フリーライター稼業のいいところは、思い立ったらその場ですぐに仕事をできることだけど、そうはいかないものもある。

複数のブラウザで各種資料を同時に立ち上げ、ネット検索を駆使しつつ、音声ファイルの確認などもしながら書き進めなければならないややこしい内容の原稿は、自宅デスクに腰を据えて作業するしかない。

でも短文の原稿は、むしろいろんな場所で書いた方が気分も変わって能率が上がる。
カフェはあまり好きではないが、この連載コラムの原稿なんかは移動中の電車、新幹線、飛行機、滞在先のホテル、公園のベンチ、車の中などなど、これまでいろいろなところで書いてきた。

外で原稿を書くとき、ちょっと前までは常にパソコンを使っていた。
12インチMacBookなので、持ち歩きは苦にならない。
でも、フリーランスの僕にとってMacBookは仕事の資料や成果、それに個人情報もすべて詰まっているあまりにも大事な命綱なので、無闇に家の外に持ち出したくはない。
なくしたり壊したりするのが怖いのだ。

幸いにも、クラウドとモバイル機器の著しい進化のおかげで、外出先ではiPad Proとカバー一体式のスマートキーボードのみで仕事ができるようになった。

そして、最近はさらに一段階進化。iPadさえ持ち歩かなくなったのだ。

折り畳みキーボードは便利だけど、必ずフルサイズのものを選ぶべし

いまは外出先で書くちょっとした原稿なら、折り畳み型の携帯キーボードとiPhoneの組み合わせで済ませている。
フリック入力にも慣れているので、電車の中などではキーボードさえ使わないんだけど、椅子に座って落ち着いて作業できる環境なら、やはりキーボードはあった方がいい。

愛用しているのはiCleverのBluetoothキーボード“IC-BK20”だ。
左右を折り畳むことができ、持ち運び時のサイズは幅16.5cm、使用時は幅29cmほどになる。
携帯キーボードにはもっと小さなタイプもあるけど、僕があえてこのサイズを選んだのには理由がある。

これを買うまでに何回か失敗して学習したのだが、キーボードだけはいくら携帯用だとしても、サイズが小さすぎるものはよろしくないのだ。
キーピッチが短いと入力しにくく、ミスタッチが多くなって能率は上がらず、疲れも倍増する。

その点、この三段折りキーボードは、キーのピッチレベルが通常のPCと同じフルサイズ。
コンパクト性と引き換えにしたとしても、フルサイズキーボードの使いよさは抜群だ。
自宅のパソコンで作業するのとほとんど変わらない感覚で、文字を打つことができる。

精度がすごく高まっているから、最近は下書き段階で音声入力も活用するようになった。
ということは、近い将来、キーボードも持ち歩く必要がなくなるのかもしれないが、目下のところはこれが僕の最新型お仕事スタイルなのだ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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