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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

春はバックパックの季節。歴代の名品から、極私的ベスト5を紹介

バックパックを使える期間は限られる。

冬は厚いアウターを着るから邪魔だし、夏は背中が汗でびしょびしょになる。
それに秋は、テイラードジャケットなんかを着てちょっとおしゃれをしたいから、バックパックは似合わない。
だからこれからはじまる春が、バックパックのベストシーズンなのだ。

そこで今回は、僕が仕事でもプライベートでも長年愛用してきた名品バックパックから、独断でベスト5を決定し、長所短所とともに紹介しようと思います。

●第5位
ケルティー デイパック2591918
バックパックの生みの親であるアメリカのアウトドアメーカー・ケルティーが1970年代と同じ形で復刻・販売している、定番中の定番デイパック。
【good】
・内部にキーチェーンやオーガナイザーが備わっていて、小物の整理・収納性が良い
・歴史を感じるオーセンティックなデザイン
【bad】
・薄く縦長のフォルムなので、荷室に入れるものの形状によっては、収まりが悪い

●第4位
グレゴリー ウェンディ
創業30周年を記念して2007年に発売された、ウェイン・グレゴリー社長が会社設立当時に手縫いでつくったファーストモデルの復刻版。
【good】
・歴史を感じるレアモデルであり、メイド・イン・USA
・メイン荷室、両サイドのポケットともに容量たっぷりで1~2泊の旅行にも対応
【bad】
・単なる“大きな3つの袋”なので、持ち物の整理がしにくい

●第3位
エルベシャプリエ リュック946C
デザイナーのエルベ・シャプリエがアメリカ遊学中、LAの学生が使うシンプルなデイパックに着目。フランス流にアレンジしてつくり、30年以上売り続けている定番。
【good】
・シンプル至極のど定番な“ザ・デイパック”というデザイン
・ノンブランド品のように見えながら、実はおフランス製という意外性
【bad】
・シンプルで機能性に乏しいのに、1万円代半ばという価格

(左から)エルベシャプリエ リュック946C、グレゴリー ウェンディ、ケルティー デイパック2591918
(左から)エルベシャプリエ リュック946C、グレゴリー ウェンディ、ケルティー デイパック2591918

ベストオブベストは、超高いけど背負い心地は究極の域のミステリーランチ

●第2位
バイレス ホールディングパック20
好日山荘のオリジナルブランド、バイレスのアタックザック。本来は本気で登山をする人が、最終キャンプから山頂を目指す際に使うもの。
【good】
・とても軽く、小さく畳んで収納できるパッカブル仕様ながら6000円弱と好コスパ
・メイン荷室は二層構造、両サイドにペットボトルや水筒用のポケット付き
【bad】
・耐久性にやや難あり。僕のはブランド表記のプリントがすでに剥がれ落ちている。内側のコーティングも剥がれがち

●第1位
ミステリーランチ 1デイアサルト
数十年間バックパックをつくり続けてきた腕きき職人、デイナ・グリーソンが2000年にはじめた、玄人にも定評のあるバッグブランド。ブランドの顔である3デイアサルトという大きめのバックパックをベースに、日常使い用にコンパクト化し2011年に発売された、メイドインUSAの本格派デイパック。
【good】
・ミステリーランチのアイデンティティでもある、使いやすいY字型3ジップ
・個人個人の背中に合わせて初期設定できる構造なので、背負い心地が究極の域
・本格野外活動用のイメージながら、メイン荷室内にPC用のポケットや2つの大型メッシュポケットがあるなど、デイリーユースにも適している
【bad】
・高い!(実勢価格6万円弱)

以上です。

(左から)ミステリーランチ 1デイアサルト、バイレス ホールディングパック20
(左から)ミステリーランチ 1デイアサルト、バイレス ホールディングパック20

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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