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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

シンプル至極のスマホ固定具で、厳罰化されたスマホ運転にさよなら

運転免許を取得してからもう30年以上が経過する。
自慢じゃないけどその間、免許証の色はずっとブルー。来年に控えた更新でもブルーのままと決定していて、ゴールド免許なんて夢のまた夢だ。

運転マナーは特に悪くない方だと思っている。
標識類は絶対に守るし、歩行者のいる横断歩道では必ず止まる。
もらい事故や、駐車場で死角に入っていた固定物にぶつけた以外はずっと無事故だし。
でも2年に一回ほどのペースで、なんやかやと摘発されるのだ。

多くの場合、いかにも標識を見落としやすい場所での一時停止義務違反や、間違えやすい道での車線変更違反、そしてスピード違反。
警察が網をはっている場所で、まんまと引っかかっている感じがする。

たくさんの人が違反をする場所って、道路の構造や標識の出し方に問題があるのでは? 
スピード違反しがちなところは、車の流れの実態と制限速度が噛み合っていないのでは? 
と言いたくもなるが、争いごとが嫌いな性格なのでいつも素直に切符を切られる。

警察の方も、アンフェアにノルマ稼ぎをしているという自覚でもあるのか、「すみませんねご苦労様です。ちょっと急いじゃったりなんかしていました?」と下手したてに接してくるので、「こちらこそ、ホントにすみません。反省します」となる。
で、悲しいことに免許証はずーっとブルーのまんまだ。

インパネ周りはガチャガチャさせたくないから、必要十分のものをチョイス

でも過去に一度だけ、あまりにも納得がいかなかったので食い下がったことがある。
バイクに乗っていたとき、交通ルールに則って車を追い越したら、どこからともなく白バイがやってきて、道路を逆走したので違反だと難癖をつけてきたのだ。

いやいや待って。今のは正当な追い越し。片側一車線でセンターラインが白だったら、追い越すときに反対車線を走るのが当たり前じゃない?
すると白バイ隊員は、逆走の時間と距離が長すぎると言い出した。

いやいやいやいや待って待って待って。対向車が来ないことを確認し、制限速度に注意しながら慎重に追い越せば、あんな感じになるでしょ? 追い越しのとき、反対車線を何メートル走ったら違反? 何秒走ったら違反なの?
すると白バイ君はにわかに慌て出し、ルールブックのようなものを取り出して、必死に調べはじめた。
顔を見ると、まだ20歳そこそこじゃないかと思える若い警官。こりゃ新人だなと思った。どんな世界にも新人はいるものだ。

彼はもはや焦りの表情や吹き出す汗も抑えず、「では今回は違反とせず、警告に留めます。次からはお願いします」と言って、警告書というものを渡してきた。
お願いしますったって、こっちにはまるで非がないのに……と思ったけど、なんだかいじらしく思えてきたので、「はい、わかりました」と素直に応じた。

えっと……。何を書きたかったんだっけ?
そうそう。先日、交通ルールが改正されて、運転中のスマホ操作や凝視に対する処罰が厳しくなった。
運転スマホは本当に危険なので素晴らしいと思うけど、ちょっと手にスマホを持っていただけでも違反になると聞いたので、念のため、車に固定するグッズを買った。

インパネ周辺にあまりガチャガチャしたものはつけたくないから、なるべくシンプルなのを選んだ。
このYOSHのスマホ固定具は、ラバーで包まれた両面テープ付きの単なるマグネット。
薄いプレートを仕込んだスマホをペタッとくっつけて終わり。
必要十分なのである(2個セットだったので、片方にはなくしやすいカーナビのリモコンをつけることにした)。

これで余計な誤解や争いを招く心配はなくなった。
早くゴールド免許が欲しいな。更新のたびに受ける2時間講習が、本当に苦痛なのだ。

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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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