よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

昭和レトロな虫カゴと、最新鋭の折りたたみ虫カゴで、レッツ昆虫採集!

果たして需要があるのかどうか知らんけど、虫カゴについてひとくさり語りたい。

我が子に自分の生き物好きの趣味を押し付け、虫でもミミズでもトカゲでも魚でも、素手でバンバン捕まえられる女子小学生に育てている最中なので、我が家には虫カゴや飼育水槽がたくさんある。

そんな中から2点ほど、とても素敵な虫カゴを紹介しよう(ここまで読んでこの記事をそっと閉じる人は何%くらいいるのかな?)。

ひとつは昨年、京都・宇治平等院近くの商店街の店先で見つけた虫カゴ。
ブリキ、金網、古めかしいタッチのイラスト、ツートーンカラーの安っぽいビニール紐……。
僕が幼稚園児だったころ(つまり昭和40年代!)、親から与えられて使っていたような、すべてが懐かしき昭和テイストな佇まいの虫カゴだ。

こういうレトロなアイテムって、ヴィンテージ品や復刻品を扱うオシャレ雑貨店でたまに見かけることはある。
でもこの虫カゴの特筆すべき点は、まったくオシャレ系ではない、おじいさんがやっているクラシカルな荒物屋で、多少ほこりをかぶりつつ600円で売られていたこと。

あまりに良き品だったので調べてみると、関西の職人さんが昔ながらの方法で細々と作っている虫カゴだった。
売れないのでもうほとんど作るのをやめ、職人さんは別の仕事に力を入れつつあるのだそうだ。つまりは絶滅危惧種。なんてもったいない!

カインズで見つけた折りたたみ虫カゴは、実はいろんな用途に使えそう

もうひとつはごく最近、カインズホームで見つけた品。「折りたたみ採集バッグ」という商品名だった。
その名の通り、簡易テントのようにパッと折りたたんでコンパクトになるのが最大の特色。

良い虫にいつどこで遭遇するかわからないから、虫カゴってできれば常に持ち歩きたいもの。
でも、なかなか嵩ばるからつい忘れがちで、イザすごい虫に出会ったときに「ああ、虫カゴがあったらなあ」と悔やむこと、よくあるじゃないですか(いま、何%がついてきてるかな?)。

そこでこの採集バッグだ。少しでも虫に会う可能性がある場所に出かける日は、折りたたんでメインバッグの中とか車のトランクとかに放り込んでいけばいい。

それにこちらの採集バッグ、迷彩柄で意外とオシャレ。実は虫カゴとしてだけではなく、いろんな使い道が考えられる。
サイドがメッシュになっていて通気性がいいので、バーベキューやピクニックの際に食品を運んだり、旅行の際に着替えを入れるランドリーバッグにしたり、水着を入れたり、犬の散歩のときにも使えそうだ。

最後までついてきてくれた人は何%かな?
僕も長いライター人生で、こんなに“虫カゴ”という単語を使ったのは初めてだ。
BGM 「Insect Collector」by少年ナイフ

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事