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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ヘアスタイル~ボリュームと黒さを失った今こそ、試してみるべき髪型がある

同世代以上の男性だったらきっとうなずいてくれるはずだ。
美容院に対して少し抵抗のある世代である。
今でも美容院へ行くと、なんともいたたまれない気持ちに襲われることがある。

男は黙って床屋に行くべきなのかもしれない。
ありがたいことに、5〜6年ほど前から始まった世界的なバーバースタイルブームに乗り、日本でもニューヨーク風のおしゃれな理髪店が増えてきた。
僕もそうした店に行くことが多くなったが、やっぱりすごく居心地がいい。

自分は髪に関する悩みが比較的少ない方だが、最近、チラホラと白いものが混ざり始めたし、勢いがなくなってきたと感じることもある。
髪の毛にハリとボリュームがなくなると、たっぷり整髪剤を使ってしっかり整えなければ、ペタッと情けない髪型になってしまう。でも僕はベタベタする整髪剤が嫌いで、なるべく少量しか使いたくない。

シルバーヘアーへの憧れもある。
だが、そこへたどり着くまでの過程も心配だ。
すっかり真っ白になってしまえばかっこいいが、中途半端なごま塩には抵抗があるのだ。

毎朝30秒のセットでも決まるのがゆるパーマ

そんな僕のマイブームはゆるいパーマ。
美容院や理髪店では、「天パーのようにさりげない感じで」とオーダーする。
このヘアスタイルは楽なので、グリズリー世代にはオススメしたい。

朝のセットは超簡単だ。
スプレーで髪全体を軽く湿らせ、指先にほんのちょっぴりのワックスをとってワシャワシャとなじませればボリュームが出て、軽い手櫛でそれなりに決まる。
何より、直毛に比べてずっと白髪が目立たなくなる。

いい歳をした男が突然パーマをかけると、「お、急にどうしました?」、「ルー大柴風だね」、「大泉洋が好きだとは知らなかった」などと言われるが、気にしてはいけない。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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