2019.11.28
行けば行くほどカスタマイズされる絶品中華の虜に! 〜新富町 湯浅
一品目の前菜で心奪われました。
こんな組み合わせ方があるのかと。
見た目では和食と融合しているのかと思いましたが、れっきとした中国料理です。
「新富町 湯浅」という店名も中国料理のイメージではないですが、れっきとした中国料理です。
さて、その前菜ですが、まずは得意とするフカヒレ料理から。
根と芽を摘んで同じ長さに揃えた美しいモヤシがシャキシャキで食感を楽しませてくれ、トゥルトゥルのヨシキリザメにメヒカリの魚醤とエシャロットソースを合わせていて、これがめちゃくちゃおいしい! そしてスダチがいい仕事してて、かけるとうまみが増す。
心奪われた理由、わかっていただけたでしょうか。
「東京モダンチャイニーズ」と謳われる湯浅大輔シェフの料理は、和食器に盛り付けたり、カトラリーにナイフとフォークがあったりするので、ガチなクラシックスタイルではないけれど食べるとちゃんと中国料理ってところが“ツボ”なのです。
そう感じるのは湯浅さんが大切にしていることのひとつであるスープによるもの。
修業先「御田町 桃の木」の小林武志シェフから「どれだけ忙しくてもスープだけはちゃんととれ!」と教わり、ベースになる清湯スープをはじめ、白湯スープ、上湯スープなどすべて時間をかけて丁寧にとっています。
見せていただいた清湯スープはほぼ無色透明に澄みきっていて、それはそれは美しいスープでした。