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おいしい!楽しい!コスパ良し!三拍子揃った最っ高の台湾ストリートフード〜フジコミュニケーション〜

台湾料理ではなく、あくまでも“台湾ストリートフード”と名付けたふたりのオリジナル料理で柱となるのが、このマーガオ。

台湾でもレアなスパイスで山地に住む台湾原住民がスープに入れたり、お肉につけて食べているものだそうです。
齋藤さんの知人がマーガオの存在を教えてくれて台湾で入手。
帰国してから試行錯誤の結果、マーガオを使った「水餃子」「豚串焼」「ソーセージ」が完成したというわけです。

マーガオの収穫に現地まで赴くおふたり、まだまだ新メニューが登場する予定ですって!

水餃子と焼餃子が融合した「ハイブリッド餃子(650円)」はカリッとツルッとが味わえます
水餃子と焼餃子が融合した「ハイブリッド餃子(650円)」はカリッとツルッとが味わえます

とにかく私が知っている水餃子とは食感も味わいもぜんぜん違うのです。
「肉汁とか肉のうまみを主張させず、ニンニクもショウガも余計なものは一切入れない台湾の水餃子が日本にはなく、これで勝負しようと思いました。餃子の皮も日本は餅粉やタピオカ粉を入れてもっちりさせるけれど、強力粉と塩と水だけを使う台湾のレシピで作っています」と近藤さん。

「ニラ&発酵白菜水餃子(650円)」は腐乳も入っているのに臭みはなく意外にもあっさり
「ニラ&発酵白菜水餃子(650円)」は腐乳も入っているのに臭みはなく意外にもあっさり

毎日手作りしている餃子の皮。ランチにも水餃子が付いてくるので多い時で1日400個が完売してしまうそうです。
でもこの皮が他にはないのよね。
基本は台湾の皮だけど、おふたりのアイデアと食べ歩いて究めた感覚の結晶。ツルっとモチっと歯切れもいい。
本当に何個でもいけます!

お皿からはみ出しそうな「台湾夜市風 大鶏唐揚(700円)」
お皿からはみ出しそうな「台湾夜市風 大鶏唐揚(700円)」

ど〜んとでっかい唐揚げがやってきました。
もうこのビジュアルだけでウキウキします。

「ミラノ風カツレツ」のように薄めの鶏モモ肉はとってもジューシーでタピオカ粉の衣はサックサク。
これは新食感!
台湾ではこれを袋に入れて食べながら歩くそうでインスタ映えすると人気だそう。
あ〜、もう本当に台湾夜市にいる感じ!

「魯肉飯(小500円、大750円)」もひと味違う!
「魯肉飯(小500円、大750円)」もひと味違う!

〆ごはんも悩むところですが、やっぱり魯肉飯は欠かせないってことで。
パッと見、なんてことないのですがこれがまたおいしいのです。
八角の香りと甘めの味付け、影の黒幕はフライドエシャロット。
玉ねぎじゃないところがミソ。
風味が断然違います。

近藤さんにほかのオススメ料理も教えてもらいました。
「葱油餅の牛肉&チーズ焼き(850円)」はお餅とパイとクレープを足して3で割った、パリッとモチっとサクッとした生地に牛肉とチーズを挟んだトルティーヤみたいな料理だそう。聞いてるだけでおいしいと断言できます。次回は必ず!

フジコミュニケーションってネーミング、広告代理店みたいで、まったく飲食店名感ないですよね。「いろいろ候補があった中でふたりの苗字に共通する“藤”を使いました。コミュニケーションは語呂が良くて覚えやすくコンセプトとマッチしていていいなと。中華料理屋っぽくしたくなかったんです」と。

そう、看板もショップカードも雰囲気も中国料理をイメージできないけど、それが逆にカッコいいと思えたり、料理修業何十年でもなく、高級食材を使っているわけでもなく、で、なんでこんなにおいしいのかもまだ解明できていません。

だから通います。
おいしくって楽しくってコスパ良しの最っ高なフジコミュニケーションに!

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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