よみタイ

人生を頑張っている女性に優しい北欧テイストのビストロ料理 〜ヴァンマリ〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

おいしいお店はおいしいお店の料理人が知っているというのは本当ですね。
この連載でもご紹介した「荒木町きんつぎ」の北村さんに教えていただいたのがここ「ヴァンマリ」。
おふたりは西麻布「ルブトン」時代の同僚だそうで、こちらは女性がひとりでやっているワインと絶品のおつまみがあるお店です。ルブトンで仕込まれているのできっと好きですよとの言葉に、それは行かないわけにはまいりません。

北欧テイストの店内はカウンター6席と2人掛けのテーブルが2つ、なんとも心地良い空間です
北欧テイストの店内はカウンター6席と2人掛けのテーブルが2つ、なんとも心地良い空間です

ということでやってまいりました。

入った瞬間「素敵!」と叫んでしまったのがこの空間。
だってブルーグレーの壁、食器の色、ワインボトルのラベル、照明のシェード、棚に置かれた本……すべてがお洒落で可愛くて乙女心がくすぐられる。
もともとインテリアに興味があって、以前からできあがっていた世界観をこのお店で表現したそう。

店名もてっきりシェフがマリちゃんって名前でワインの「vin」との造語かと思ったら、名前は杏理で、フランス料理用語の「bain marie」をもじったそう。

しかもマリーちゃんのお風呂って意味で湯煎することですって!
もう、何もかもが可愛すぎる!

手描きのメニューも可愛い!
手描きのメニューも可愛い!

そして杏理さんの経歴がおもしろいのです。
大学卒業後、普通に就職して7年間の会社員生活を過ごしましたが、好きだった料理人生を送ろうと29歳で東京の服部栄養専門学校に入学。ビストロで4年半、ルブトンで5年修業し、晴れて独立しました。
ルブトンの味を継承しつつ、旅好きの杏理さんがそれぞれの国で出逢った味をプラスしたビストロ料理とヴァンナチュールを提供しています。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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