2019.9.19
心の底から行きつけにしたくなる食べても呑んでも文句なしの店〜荒木町きんつぎ〜
食いしん坊にとって外せない街、荒木町。
この連載でもすでに何軒かご紹介しましたが、まだまだ魅力的なお店が軒を連ねています。今回も大人が普段使いしたいお店をご紹介します。
実はここ「荒木町きんつぎ」ではまだ新参者なのですが、料理担当の北村徳康さんとお酒担当の佐藤正規さんが独立前にいらしたお店すべてによく行っていたので、縁を感じ、すでに常連面しています。
そんな私を温かく受け止めてくれるおふたりの作るコース料理は優しい味わいの「だし」から始まります。
何も入っていないシンプルの極みのだしは胃を和ませてくれ、お腹が空いていてもいっぱいでも、受け入れ準備万端に。
基本的には松(7,800円)、竹(5,800円)、梅(3,800円 〆ごはん無し)のコース(8品)ですが21時以降はアラカルトもあり、メニューから食べたいものをリクエストしてコースを組み立ててもらうなんてこともしてくれます。
本当に至れり尽せり。
だしの後にひとくち前菜的なものが3連発。
どれも酒呑みにはたまらん料理ばかりです。
そして、お酒は佐藤さんにおまかせ。
「能登もずく」は細いのにシャキシャキ感がたまらないし、鱧を南蛮漬けにしてしまう贅沢を味わい、やわらかくうまみたっぷりの鴨とさっぱりした大根おろしのコンビにKOされ、結果、お酒がすすんでしまうという“けしからんひと皿”たちです。