2019.8.29
驚愕のうまさを誇る秋田高原比内地鶏を恵比寿の焼鳥割烹で味わう幸せ〜Honda7〜
恵比寿駅から徒歩数分のビルの7階に誕生した「Honda7」。
オーナーシェフの本田祐三さんとはかれこれ14~5年のお付き合い。
麻布十番にあった、串焼きとひと工夫ある一品料理が自慢の、朝までやっている居心地のいいお店「コタツ」の厨房を任されていたのです。
その後、本田さんは独立、麻布十番と赤坂に割烹「honda」を開業し、こちらも気の利いたお料理が並びます。
ところが3店舗目はなんと焼鳥割烹!
比内地鶏の中でも最高峰と呼ばれる「秋田高原比内地鶏」に出逢い、そのおいしさに魅了された本田さん。これは和食と合わせたらおもしろくなりそうと、焼鳥割烹というスタイルにしたそうです。
7階で降りると、飾り気ゼロ、看板なし。
本当にここなの? もしかしたらお休み?と、不安になるくらいガランとしています。
でも、よ〜く見ると扉の取っ手の上に書いてある小さい、Honda7の文字を発見!
勇気を出して扉を開けると、ちゃんとやってました。
お店はカウンターのみ11席。迎えてくれるのは本田さんと店長である伊藤健太さんのおふたり。料理は4,500円のおまかせコース一本です。
ひと品目の「バターナッツのすり流し」には、ラクレットチーズのくず寄せ豆腐に、削ったミモレットチーズをかけ、最後にキャビアをのせてあります。
何かひとつ欠けたらここまでおいしくならないだろうと思わせる完璧なる味の構成。
ラクレットチーズのくず寄せ豆腐は胡麻豆腐のチーズ版のような感じ。
弾力もあって、“影のスペシャリテ”レベルです。
小鍋やお造り、揚げ物、茶碗蒸しなど、焼鳥までに、出るわ、出るわ。和食の基本を守りながらちょっとだけアレンジした料理には、胃袋をがっしり掴まれます。
「牡蠣と生のりの茶碗蒸し 雲丹乗せ」。
牡蠣が入っていると思いきや、なんと裏ごしした牡蠣を卵液の中に混ぜていて、かなりリッチな味わいです。
牡蠣の実体はないけれど、香りと風味は牡蠣そのもの。これって相当な数の牡蠣を裏ごししないとここまで牡蠣感を感じられないはず。
牡蠣の数もですが、それを裏ごしするのも大変な作業に違いない。
ごめんなさい、1分で平らげてしまいました。