2019.8.22
元気とおいしさに溢れる最高のシンガポールチキンライス!~海南鶏飯食堂3
CIAに行ったことでもうひとりの創業者である小柴茂樹さんと、海南鶏飯との運命的な出逢いをします。
英語の、しかも専門用語満載の授業の壁にぶち当たり、心身共に疲れ果てていたシローさんのために、当時ルームシェアをしていた小柴さんが作ってくれたのが「シンガポールチキンライス」。
茹でた鶏肉を生姜ダレにつけて、ブイヨンで炊いたジャスミンライスの上にのせたとってもシンプルな料理なのに、口にした瞬間、あまりのおいしさに感動し、それまでの辛さが一気に癒されたのだそう。
先に小柴さんが帰国した後も、シローさんはチキンライスを作り続けていたそうで、すっかりシローさんのソウルフードとなったのです。
その後、2年間の学生生活を終え、帰国。そのまま飲食店で働き、ホールマネジャーとなっていたシローさん。
小柴さんとも帰国後何度も会っているうちに、いよいよふたりで麻布十番にシンガポールチキンライス屋さんをオープンさせることになります。
「チキンライス屋をやろう!」とは言ったけれど、実は今までシンガポールに行ったことがなかったシローさん。「一緒に行こう! 案内する」と小柴さんに促され、お互い仕事を1週間休み現地視察の旅へ。そこでシローさんが圧倒されたのは料理のおいしさ、活気、屋台街のバリエーションの多さでした。
今でも毎年スタッフと研修に訪れるそうですが、屋台はどこに行ってもワイワイガヤガヤ、すごいエネルギーを感じられ、毎回スゴイ!と思うそうです。
この元気を店に持ち込もう、シンガポールの活気や喧騒をそのまま感じてもらおうと心がけているのだとか。
その演出として「照明」「音楽」「温度」には十分気を使っています。
「人間が最もリラックスできる状態は“好きな人と好きな話題を好きな音量で快適な温度の中で話す”ことなんです。好きな人、好きな話題については僕らは何もできないけど、照明と音量と温度は何とでもできる。だからお客さまの声のボリュームよりちょっとだけ音楽の音量を大きくしています。そうするとお店はいい感じでガヤガヤするし、隣の話は聞こえない。照明と温度も同じで1日に何十回と微調整しています」とシローさん。
そんなことをしていたとは!
すごいな……あ、これ企業秘密だった!