6月4日に発売された『漫画家しながらツアーナースしています。現役ナース・先生・ママの“推し”セレクション』。
現役漫画家にして、修学旅行や林間学校に同伴する看護師、通称「ツアーナース」である著者が描くハートフル・コミックエッセイの第3集です。

「ツアーナース」シリーズファンの皆さん、もうチェックされましたか？

今作の特徴は、本のタイトルにもあるように、現役ナース・先生・ママによる「“推し”セレクション」であること。
第3集の制作にあたっては、「ツアーナース」の物語に大きく関係する「全国の現役ナース・先生・ママ」にアンケートを実施。「よみタイ」連載の全100話のうち前2巻の単行本未収録回から “推し回”を聞きました。そこで集まった声も参考に、全16話を厳選収録しています。

今回は、本書の担当編集が制作秘話や読みどころをお話しします！

（構成／「よみタイ」編集部）

現役ナース・先生・ママに協力してもらった理由は…

単行本に入れたい回が圧倒的に多すぎて、著者の明先生との話の中でも、どうしたらいいかなあと悩んでいました。

前巻『漫画家しながらツアーナースしています。こどもの病気別“役立ち”セレクション』は、こどもの病気に特化した、特に保護者とこどもたちに読んでもらいやすいセレクションでした。

でも、この作品の素晴らしさや面白さは、こども、保護者、先生、ツアーナースなど、異なる立場の想いがわかるストーリーや、病気だけでなくコミュニケーションの大切さやさまざまな職業について学べることにもあります。

そこで一度、作品に大きく関わる現役ナース・ママ・先生方の意見を聞いてみたいと思い、ご協力をお願いすることにしました。

アンケートでは推し回を３つほど選んでももらい、選んだ理由や作品への感想を記入していただきました。

ただし、これはしっかりお伝えしておきたいのですが、人気上位作をランキングのようにまとめた本ではありません。
制作にあたっては、アンケートに回答していただいた約300人の方のオススメ回や、それについての意見は最大限に参考にしましたが、各章のテーマや掲載順はしっかり明先生と相談しています。
最終的には明先生がバッチリ決めてくれました！

アンケートに寄せられた声で印象的だったのは…

現役ナースの方もふくめて、「ツアーナース」という存在をこのマンガを通して初めて知ったという声は全体的に見られましたが、感想や推し回は多岐に渡っていたのが印象的でした。

回答者の中には、看護師であり保護者であり作品でとりあげた持病を持つ患者さんでもある方もいて、「3つの立場から理解できる」という感想を書いてくだっていました。