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【3位】この子らは将来、弁護士か医者になってもらう 第10回 義母の教育へのこだわりが強すぎる理由/ 「実母と義母」 (村井理子)

『兄の終い』『全員悪人』『家族』では、並外れた記憶力と内省で家族の深刻な問題を描きながらも、持ち前のユーモアをまじえ、多くの共感を呼んできた村井理子さん。

そんな村井さんの最新エッセイ連載が「実母と義母」 です。

今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ……。
翻訳家でエッセイストの村井さんが、複雑な関係であり続けた「二人の母」とついに対峙し、ふたりの女性の人生を綴ります。

イラスト/樋口たつ乃
イラスト/樋口たつ乃

「第10回 義母の教育へのこだわりが強すぎる理由」(4月18日配信)が3位に登場です。

教育について並々ならぬこだわりを持っていた義母。
その矛先はまだ幼い孫にも向けられ、ある日事件が発生。

双子が二歳ぐらいになった頃、義母は簡単なかけ算や足し算を二人に教え始めた。音の出る絵本を使って楽しみながら勉強できるというものだったが、ある日、本当に簡単な問題に答えられなかった次男に対して、義母が手を上げそうになったのだ。直前で、正気を取り戻した義母はかろうじて自分の手を止めていたが、仕事をしながら偶然その姿を目撃した私は激怒した。

義母がここまで教育にこだわるようになった背景には、彼女が幼少期に家族からかけられた「呪い」があって……。

「素直に泣けた」「子ども時代に遡ってこの文章をうちの父母に読ませたい!」「次の世代に自分の後悔を押し付けるのは本当に迷惑」「親になると子供への期待がついつい大きくなる気持ちもわかる」など、様々な反響が寄せられています。

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