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娘を連れて消えた妻が残した書き置き。それを見た夫は…「よみタイ」5月の月間ランキングTOP5

【3位】フランス渡航前の断捨離で見つけた古い手紙の驚くべき内容 第2回 金とビンボーのラブレター、フロム・過去/「猫沢家の一族」(猫沢エミ)

イラスト/北村人
イラスト/北村人

ミュージシャンで文筆家の猫沢エミさんによる連載「猫沢家の一族」。

著者の猫沢さんは2002年にフランスに渡り、07年までパリに住んだのち帰国。そして、2022年2月14日、2匹の猫と共に再び渡仏し、16年ぶり、2度目となる、パリでの生活をスタートしました。

本連載は、フランスと日本を結んで描くエッセイ連載です。
遠く離れたからこそ見える日本のこと、故郷の福島のこと、そして数々の家族の逸話について綴られます。
4月に連載がスタートして、まだ2話目ながら、早くもランキングの常連となっている人気連載です。

「第1回 リヴォリ通りの呉服店」(4月21日配信)では、孫の部屋のふすまに突如巨大な筆文字で「馬」と書いた祖父が登場。
「第2回 金とビンボーのラブレター、フロム・過去」(5月19日配信)でも、孫に宛てた手紙で「恵美ちゃんへ」(猫沢さんの本名が恵美)と書くはずのところをなぜか「悪美ちゃんへ」と書いた祖母や、娘のデビュー作と間違えて安室奈美恵のCDを買ってきた母など、家族の仰天エピソードが次々と披露されました。

そんな家族が、パリの街に似ていると気づいた猫沢さん。
「私が暮らすパリの街全体が猫沢家の家庭環境と似ているのだ。不条理に満ちていて、個人の感情や都合が公よりも最優先される。予定は常に未定で、その代わりに予測不能な驚きに満ちている。そして、なによりもこの街にいて楽なのは、誰しもが不完全なまま、それを許し合って生きているところだろうか」と綴ります。

家族について、パリの暮らしについて、今後はどのような予測不能なエピソードが登場するでしょうか。お楽しみに。
本連載は、毎月第3木曜更新です。

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