2022.12.31
娘に会えない父の苦しみを描いた問題作! 野原広子さんの「今朝もあの子の夢を見た」が1位!「よみタイ」2022年人気「コミック連載」TOP5
【1位】元妻が子どもと会わせてくれない理由とは 第6話 ふたりの距離 / 「今朝もあの子の夢を見た」(野原広子)
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「今朝もあの子の夢を見た」は、『妻が口をきいてくれません』で手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞した野原広子さんが、離婚後の家族を描く問題作。
主人公の山本タカシは、バツイチ、ひとり暮らし、スーパー勤務の42歳。コーヒーを淹れ、朝食をとり、洗濯をして仕事へ。
そんないつもと変わらない日々のなか、新しく職場に加わった女性スタッフの鈴木真美と親しくなり、タカシは彼女に、離婚後娘に会えていないことを打ち明けます。
なぜ妻と娘は急にいなくなってしまったのか、なぜ可愛がっていた娘に会うことすら許されないのか。
理由もわからず悩み続けてきたタカシですが、真美のサポートもあり、高校生となった娘・さくらと10年ぶりの再会が実現。
これを期に、離れ離れだった時間を取り戻すことを期待するタカシですが、卒業後の娘の行方は再びわからなくなってしまい……。
著者の野原さんが「正解を描いちゃいけない本だと思った」と語る通り、読む人の経験や立場によって見える景色が変わってくる本作。
2022年1月から10月の連載中も、最新話が更新されるたびに、SNSを中心に賛否両論さまざまな声が上がりました。
主人公のタカシが「娘は誘拐されたんだ、元妻に」と衝撃の告白をする「第6話 ふたりの距離」は、特に大きな反響を呼んだエピソードです。
11月25日に発売された単行本では、連載中には明かされなかった結末が書き下ろし収録されています。
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以上、2022年人気「コミック連載」TOP5でした。
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