2021.12.26
生活保護家庭からハーバード大に進学。お笑い芸人・パックンさんが考える効率的な「100万円の使い道」とは?
バイク&都心生活で時間を節約
だから、もし、資金が100万円“しか”ないのであれば、子どもの将来につながる教育への投資が最優先。でも、教育費は十分にあって、さらに自由に使える100万円があるのならば、バイクを買いたいです。
僕の移動手段は、基本はバイク。バスや電車を使うと時刻表に合わせて行動したり、駅から目的地まで歩いたりしないといけませんが、バイクであれば自分の都合で行動できて、時間のロスも減らすことができます。そして、そのぶん、週に1、2つくらい仕事を増やすことができるので、確実にバイクにかかる経費以上のリターンがあります。
今、スズキのバンディットに乗っているのですが、この愛車が16年目で、先日車検に出した際、「もう買った方が安くなるから修理には出すな」と言われてしまったんです。できれば同じ車種で、走行距離が短い中古のバイクに買い換えることができれば、実用的で良い買い物になると思っています。
他にお金を使うとしたら、住宅費です。
僕は、人生の目的は思い出作りだと思っているんです。最期の時、楽しいことばかり思い返せる人生でありたい。人生を振り返った時に「半分くらいは通勤だったな」となるのは嫌なので、できるだけ移動時間に時間を割く必要がないところに住みたいと考えています。現在は都心に住んでいるので今のところ満足していますが、もし通勤など移動に時間が取られるようであれば、より利便性の高いところに引っ越すためにお金をかけるでしょう。
あとは、親に送金でしょうか。先ほど学費の借金は返したと言いましたが、それは返済が必要な奨学金のことで、親に出してもらった学費は返していませんでした。
進学の際、父親からは、お金のかからない州立大に行ってほしいと言われたんです。当時、州立大の学費は年間20万円ほどで、ハーバード大学は200万円くらいでした。10倍ほど高くなりますが、それでも僕は、せっかく入れるならハーバードに行きたかった。だから、アルバイトをしたり、複数種類の奨学金を借りたり、親にも負担してもらったりして、何とかお金を用意して大学に行きました。金額は大きかったけれど、現在の充実したゆとりある生活につながっているので、結果として効率の良い投資でした。
ただ、そういえば、親にはその時出してもらったお金を返していなかったので、100万円があったら、親に返します! バイクもほしいけどね。どうしよう……(笑)。
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