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「仕事よりも運転が好き」な安東弘樹アナが、100万円の使い道に「ESG投資」を選んだ理由

「仕事よりも運転が好き」な安東弘樹アナが、100万円の使い道に「ESG投資」を選んだ理由

注目の各界キーパーソンに「もしいま自由に使える100万円があったら何に使いますか?」を聞く特集連載。

その使い道から見えてくるのは、それぞれ異なる「お金や人生についての価値観や哲学」。誰しも関心があり、生きていくには絶対に必要だけど、それに囚われすぎても幸せな人生とはいえない――そんな不思議な存在、「お金」に迫ります。

前回は、41歳の時に発覚した乳がんの治療を経て、現在、第一子を妊娠中のお笑い芸人・だいたひかるさんが、お金に対する価値観の変化を語ってくださいました。

今回は、フリーアナウンサーの安東弘樹さんにご登場いただきます。
大の車好きとして知られ、カーライフ関連のコラム執筆や『日本カー・オブ・ザ・イヤー』の選考委員なども務める安東さん。
「100万円の使い道」にも、やはり車への愛が関わっているようで……。

(構成・文/よみタイ編集部)

株式投資への抵抗感を変えた「ESG投資」

「自由に使える100万円があったらどうするか」というテーマをいただいた時、一瞬困ってしまいました。
というのも、僕は昔から、「あぶく銭はいらない」主義。「自分で汗水垂らして労働して得たお金以外はいらない」という、美学というか、ポリシーのようなものがあるんです。
7歳の時に両親が離婚して、高校時代から肉体労働を含むアルバイトを掛け持ちして、母、妹、弟を養ってきました。結婚してからは親に加えて自分の妻と子供を養うために働く日々。10代の頃から、家族の生活を守るために、収入に応じて自分で設定した貯金額は絶対に割らない、ということを徹底して、お金と付き合ってきました。自分でもとても堅実な人間だと思います。
そうやって若い頃から1円を稼ぐ大変さを身にしみて感じてきたこともあってか、労働対価以外のお金は、ズルして得たもののように捉えてしまう感覚があるんです。
だから、宝くじも買ったことがないし、外貨預金等を含む資産運用には一切手を出したことがありません。

「お金もエネルギーも無駄に使いたくない」と話す、安東弘樹さん。
「お金もエネルギーも無駄に使いたくない」と話す、安東弘樹さん。

そんな僕が、最近興味を持ち始めた「投資」があります。それがESG投資です。
ESG投資とは、持続可能な環境や社会の実現に向けて力を入れている企業に投資すること。
これまでは、投資というと、自分の利潤のためにお金を回すというイメージがあったのですが、ESG投資のコンセプトを知った時に、地球環境に貢献できるようなシステムを作っている企業を応援する意味合いも多いということがわかって、強い興味を持ちました。
だから、もしも今、自由に使える100万円があったら、ESG投資で、人生初めての株式投資をやってみたいです。
配当最優先ではなく、寄付でもなく、投資という形で企業と責任をシェアしながら環境に寄与できるところに惹かれています。

環境問題に関心を持つようになったきっかけは、車好きがベースにあるかもしれません。

今までの人生で一番高額な買い物は自宅ですが、トータルで使った額では、45台乗り継いできた車になると思います。走行距離が少ないうちに売って、それを次の車の購入資金にするので、実際の支出額はそれほどでもないのですが、単純に購入した車の額を合計すると1億は超えそうです。
アルバイトで家族を養っていた20歳の時、48万円の車を48回ローンで購入したのが、初めての車でした。その後、わらしべ長者的に車を乗り換えています。

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安東弘樹

あんどう・ひろき
1967年生まれ。1991年にTBSテレビに入社後、さまざまなテレビ、ラジオの報道やバラエティなどの番組を担当。
現在はキューブ所属のフリーアナウンサーとして活躍。
19歳の免許取得から現在までに、45台の車を乗り継ぐ経験と知識を活かし、WEB『GAZOO』など自動車関連の連載コラムを多数執筆中。
2017年より『日本カー・オブ・ザ・イヤー』の選考委員など、活躍の場を広げている。趣味は、モータースポーツ、車全般、弓道、スキー。

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