【4位】「フランス料理」――その偉大すぎる固定概念が生む悲劇とは？／「異国の味」（稲田俊輔）

南インド料理など食の新しい潮流を生み出し続ける料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんによるエッセイ連載「異国の味」。
「現地風の店」が出店すると、なぜこれほど日本人は喜ぶのか。
日本人が「異国の味」に求めているものはなんなのか。
博覧強記の料理人・稲田さんが、日本人の「舌」を形成する食文化に迫ります。

連載第6回では、フレンチレストランで経験した最高のサービスについて語られました。
続く連載第7回では、バブル末期のフレンチレストランで体験した最悪の思い出を紹介。2000年前後のカフェブームとフレンチの関わりについても考察されました。

フランス料理編の3回目となる連載第8回「『フランス料理』――その偉大すぎる固定概念が生む悲劇とは？」（1月27日配信）では、日本人が持つ「フランス料理」へのイメージと、その自縄自縛の現状について考察されています。

敷居の高いフランス料理レストランで受けたひどいサービスがトラウマになり、しばらくフレンチから遠ざかっていた著者。
ところが、「2000年前後あたりから、巷には飾らない庶民的なフランス料理を気軽に楽しめるカフェやビストロが少しずつ増えていき」、すっかりフランス料理の新しい魅力に夢中になりますが……。

「フランス料理のおしゃれなイメージが、日本におけるフランス料理の普及を妨害しているという指摘はなるほどと思った」「読むとお腹が空いてくる」といった声が寄せられています。