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せきしろ「東京落物百景」

「印かんパーティ」の買い物メモの内容は、落とし物でコンプリートできるものなのか?

ホタテ貝である。小皿っぽくみえなくもないし、実際に小皿として使うことも可能である。余談だが、子供の頃、親戚が灰皿として使っていた。

これは武田久美子の落し物かもしれない、という話は置いといて、これを小皿ということにしよう。

そして最後に印かん。これも残念ながら見つからなかった。印かんを落とすというのは結構な事件であるし、落としたことに気づいたら探すだろうし、見つけた人は交番に届けるはずだ。そのため落とし物として写真に収められるのは稀であろう。印かんさえあればコンプリートだったのに。残念だ。

しかし諦めきれない私はこの福袋の中に印かんが入っていることを想像した。

「これは印かん福袋だ」と思いこみながら。

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せきしろ

せきしろ●1970年北海道生まれ。主な著書に、映像化された『去年ルノアールで』や、映画化された『海辺の週刊大衆』、『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』(共に双葉社)など。また、又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(幻冬舎)、西加奈子氏との共著『ダイオウイカは知らないでしょう』(マガジンハウス)も。
ツイッターhttps://twitter.com/sekishiro

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