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教育虐待を知っていますか?【逃げる技術!第14回】子どもの意思を大切に

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保護者が子どものことを自分の「作品」のように感じている、人の「評価」を気にする、子どもを他人と「比較」する、周囲に受験をする人が多いといった「環境」に巻き込まれて不安になる、といったことが教育虐待の特徴に挙げられるのですが、夫の状態はこれらすべてにあてはまっていました。

武田さんいわく「子どもが嫌だと思った場合に、親の機嫌をうかがうことなく『ノー』といえる信頼関係があれば」健全で、そうでないならば教育虐待が疑われるそうです。

我が家では配偶者のわたしすらノーといえない状況でしたし、子どもの反応も、泣くだけでなく、チック、毎日の嘔吐、不眠、夜泣きなど、身体に症状が出ており、明らかに限界を超えていました。

いまふりかえると3歳と6歳の小さな子どもに、なんてかわいそうなことをしてしまったのだろう、と反省しています。家を出たいまはどの症状もなくなって、とてもすこやかになりました。手遅れになる前でよかった、と思います。

Tips 55
パートナーのモラハラ・DVを疑うようになったら、同時に、子どもに「教育虐待」をしてしまっていないか自己点検を。「教育」を材料に、あなたやお子さんがコントロールされてしまっていませんか?

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さて、次回は、加害と依存症の類似点について書きたいと思っています。 

当連載は毎月第1、第3月曜更新です。次回は5月20日(月)公開予定です。

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藤井セイラ

編集者、エッセイスト。2児の母。東京大学文学部卒業後、広告・出版を経てフリーに。子育てに関連する勉強が好きで、気がつけば、保育士、学芸員、幼保英検1級、絵本専門士、小学校英語指導者資格、日本語教師、ファイナンシャルプランナー2級など、さまざまな資格を取得。趣味はマンガとボードゲーム。苦手なものはお寿司。最近、映画館で観たのはプリキュア。

X(ツイッター) @cobta https://twitter.com/cobta

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