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ただの挨拶からすべてがはじまる 第1回 What’s up?

ヴァイオリニストとして活躍しながら、ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業した廣津留すみれさん。 ハーバード大学卒業、ジュリアード音楽院修了という華々しい経歴ながらも、 渡米したてのころは、非ネイティブとして英語で苦戦したそうです。 そんな廣津留さんが、アメリカでの暮らしで学んだ実践的な英会話フレーズを紹介。 「これってネイティブスピーカーはなんて言うの?」を、噛み砕いて説明します。

はじめに

海外生活1年目の自分を想像してみてください。やっと仲良くなった友達と近所で出会い、ハイテンションで “What’s up?” と聞かれたとき、皆さんならどう返しますか?

――

米国生活を始めた頃は、新生活に慣れるのに必死だった私。授業の予習や宿題、課外活動などに追われて気がつけば朝。スマホで辞書を引いて大量の文献を読んで小論文を書いて……忙しい毎日でしたが、授業での英語力は少しずつ伸びていきました。

ただしそんな日々の中でも難しかったのは会話。単語を覚えて自分の意見をまとめていけばどうにかついていける授業とは違って、英会話はもはや即興セッション。相手が投げてきた変化球をうまく打ち返すセンスは、英語が母国語の仲間には到底かなうものではありませんでした。

特に仲良くなった友達と廊下ですれ違った時や授業で隣になった時……普通に行われるたった5秒の挨拶が難しく、“What’s up 挨拶 返し方” など何度も検索したものでした。

またビジネスシーンでも、敬語ってどう使うんだっけ…と悩むこともしばしば。日本では何でも「よろしくお願いします」で済んでたのに、そんなざっくりした英語は無いのか?!と戸惑ってしまうことも多々ありました。

この連載では、自分の海外経験をもとに「これってネイティブスピーカーはなんて言うの?」を噛み砕いて説明します。皆さんの英会話に対するハードルが少しでも下がることを願って… good luck & enjoy!

イラスト:伊藤ハムスター
イラスト:伊藤ハムスター
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新刊紹介

廣津留すみれ

ヴァイオリニスト。大分市出身。12歳で九州交響楽団と共演、高校在学中にニューヨーク・カーネギーホールにてソロデビュー。ハーバード大学(学士課程)卒業、ジュリアード音楽院(修士課程)修了。ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業。現在は成蹊大学客員講師、国際教養大学特任准教授の他、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)のコメンテーターも務める。

著書に『ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」』『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』『新・世界の常識 複雑化する時代を生き抜く54の思考と言動』、翻訳書に「イツァーク ヴァイオリンを愛した少年」(トレーシー・ニューマン文/アビゲイル・ハルピン絵)がある。。2022年にデビューCD『メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲+シャコンヌ』をリリース。

近影©Brandon Ilaw

公式サイト https://sumirehirotsuru.com/
インスタグラム @sumire_vln

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