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【中村憲剛×佐伯夕利子対談 前編】スペイン・ビジャレアルの育成法から学ぶ「Doing」と「Being」の大きな違い

中村憲剛さんの対談連載「思考のパス交換」、今回のゲストは任期満了に伴って3月15日に退任されるJリーグの佐伯夕利子理事です。

佐伯さんは18歳でスペインに渡って指導者の道に進み、2003年に日本のS級ライセンスに相当する「NIVEL III」に合格。その後、UEFA Proライセンスを取得。スペイン3部チームやアトレティコ・マドリードの女子チームなどで指揮を執り、2008年からはビジャレアルにおいて育成改革に携わってきました。18年からJリーグの特任理事、20年から常勤理事を務められ、日本サッカー界の発展にも貢献されています。中村さんは指導者として佐伯さんからアドバイスを受けてきたという関係性もあります。

ちょうど佐伯さんがスペインから一時帰国しているタイミングで実現した2人による熱い“育成トーク”をお楽しみください。

(取材・構成/二宮寿朗 撮影/熊谷 貫)
取材はJリーグハウスにて。
取材はJリーグハウスにて。

背番号「14」にちなみ「4」がつく日にオンライン対談

中村
いつも何かと佐伯さんには選手の育成のことで教えてもらっていますけど、こうやって対談というのは初めてなんです。佐伯さんが書かれた「教えないスキル~ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」(小学館新書)を読んで感銘を受けてJリーグのある方に「佐伯さんにぜひつないでください」とお願いしたことが始まりでしたよね。

佐伯 
私のほうこそ「ぜひお話させてください」と。だってあの中村憲剛さんですから(笑)!私はスペインにいるので、オンラインで定期的に話をしていきましょうとなり、「1カ月に1回くらいでいいですか」と聞いたら、「いや、もっと頻繁に」と。

中村
10日に一度でしたものね。

佐伯 
川崎フロンターレでの憲剛さんの背番号が14だったので4日、14日、24日と「4」がつく日になりました。

中村 
僕の聞きたいことが多すぎて、日本時間で、日付を越えてしまうこともありましたよね(苦笑)。改めてこの場を借りて謝りたいです。

佐伯  
とんでもないです。フットボールを起点に教育の話だとか、今、抱える日本サッカーの課題だとか、憲剛さんの奥さまも一緒に(オンラインに)入ってくださるときもあって3人でいろんな話をするので、私のほうこそ全然時間が足りない。

中村 
妻までお世話になって、本当にありがとうございます。今は一回、中断している形なので、理事を退任されてスペインに戻ったらまたお願いしたいです。

佐伯  
だから、憲剛さんに直接お会いしたのは、帰国して先日の「シャレン!」(Jリーグの社会連携活動)が初めて。ずっとオンラインでしたから。

中村 
思わず「ナマ佐伯!」と言っちゃいました(笑)

佐伯  
私も「ナマ憲剛!」と(笑)

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中村憲剛

なかむら・けんご●1980年10月31日生まれ、東京都出身。中央大学卒。
2003年、川崎フロンターレに入団。20年の引退まで同チーム一筋のレジェンド。Jリーグベストイレブン8回。16年にはMVPも受賞。日本代表国際Aマッチ68試合出場6得点。10年南アフリカW杯、出場。最新刊『ラストパス』は現在4刷で話題。
公式ブログ■中村憲剛オフィシャルブログ
公式X@kengo19801031
公式インスタグラムkengo19801031

佐伯夕利子

さえき・ゆりこ●1973年、イラン・テヘラン生まれ。
公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)常勤理事。一般社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)非常勤理事。スペインサッカー協会公認ナショナルライセンス監督。UEFA Proライセンス監督。

2003年当時、スペインサッカー界では女性として初めて男子ナショナルリーグ3部リーグの監督に就任。2004年から2年間はアトレティコ・マドリッド女子チーム監督やスカウティングスタッフ・普及育成副部長等を努めリーグ優勝に貢献。2007年バレンシアCFと契約、強化執行部のセクレタリーとしてスペイン国王杯優勝に貢献。2008年よりビジャレアルCFと契約し以降10年以上フットボール部門に所属。2018年よりビジャレアルでの仕事を休職しJリーグ常勤理事として社会連携部門およびフットボール本部の担当理事を務める。

公式ツイッター@puerta0
公式ブログ佐伯夕利子オフィシャルブログ

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