2020.9.28
「これを着たら絶対おしゃれ」「これで絶対儲かる」に正解はない〜真の正解が見つかる「相対的思考」とは?
この世に「絶対」正しいことも「絶対」間違っていることも存在はしない
この世に絶対正しいことは存在しません。
同時に絶対間違っていることも存在しません。
例えば、自分の息子を殺した犯人が心神喪失と認定されて無罪になったとして……いくら法律で「正しい」からといってそれを納得できる親はいないはずです。
逆も然り。
人を殴ることは当然よくない行為ですが……例えば自分の親を殺した犯罪者を殴ることも「絶対に間違ってる」と言い切れるでしょうか?
正しいとか間違っているとかは、視点の問題でしかありません。
ある視点においては正しくても、ある視点においては間違っている。
ある解釈においては正しくても、またある解釈においては間違っている。
この世には「絶対」はなく「相対」しか存在し得ません。
それはファッションにも言えますね。
「これを着たら絶対おしゃれになる」という無敵の洋服は存在しません。ある人にとってはそれがおしゃれに見えるし、またある人からするとおしゃれに見えない……そういった価値観の齟齬も勿論存在するし、また組み合わせもありますね。どんなに優れた洋服でも着こなし次第でダメになってしまう。
結局この世には、「絶対」はなく「相対」しかありません。
ビジネスも同じです。
「絶対儲かる」というビジネスは一時代の一瞬には生まれることもありますが、すぐにそれは消えてしまいます。
なぜなら「絶対」があるとしたら、そこに皆が飛びつくのですぐに無価値化します。
同じものが広がれば広がるほど、量産されればされるほど無価値になるのが世の常です。
1000円カットの床屋さんが出たての時は革命的でしたが、今では街中どこでも見かけるようになって、すっかり価値を失ってしまったでしょ? 「絶対」が仮に生じたとしても一瞬で価値がなくなるので、結論はやはり「相対」しかありません。
この世界が人と人との関係性で作られている以上、どのジャンルにおいても「絶対」はあり得ません。
あるのは「相対」だけです。
「〜〜の場合においてはこれが正しい」という相対的な正解はあるけれど、「どんな時にもいかなる場合にもこれが正しい」という絶対的な正解は存在しないのです。