2020.8.3
1枚のお皿からトレンドの波を見る〜疑うことで磨かれるビジネス感覚
永遠に輝き続けるものは一切ありません。人もモノも事業も全てです。
移り変わる時代の中で「今は何が最適なのか」を自問自答し追求する気構えが必要です。
たかがお皿一つとってもそうしたことを考えると本質が見えてきます。
振り返ってみれば80年代の服装をそのまんま今しても決して格好良くはならないし、90年代リバイバルといっても、当時と全く同じ着こなしではどこか古臭さを感じます。
10年前あれほど輝いて見えた大枚をはたいて買った洋服が、今タンスの中で妙に輝きを失っているのは価値の変遷があるからです。
我々は「点」で時代をみると今の価値を信じて疑わないものですが、「線」でみれば確実に変化を感じることができます。
今ここにある価値を盲信せず、常に新しい価値を見続けることがファッションにおいてもビジネスにおいても、ひいてはお皿においても大事なのです。
波を見極めるために必要な行動とは
ではどのように波を見るのか……それは「疑うこと」から始まります。
疑うこと。
どうしてこれが格好良いのか、どうしてこれが売れているのか、そうした疑問を常に持ちながら思考をすると次が見えてきます。
例えば、今洋服は装飾的なものが流行りです。
デコラティブタイダイ柄やアシンメトリーなどの不思議なデザインが殊更にここ数年は評価されています。GUCCIのコレクションなどきらびやかな装飾で目がチカチカするほど。
何故これが流行りなのか?
「ついていけない」と諦めるのは簡単ですが、それを注意深く見ることでビジネスの審美眼がついてきます。