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イタリアで迎えるクリスマス

ミラノとアッシジ。 スタイリストの栗原登志恵さんが、2つの町を拠点にイタリアに暮らして約15年。 夫、アメリカン秋田犬のクマちゃん(4歳♀)とともに、 都会と田舎、それぞれの生活を楽しんでいます。 イタリアでの日々を通して提案する、心地よい暮らしとは――。 日本に住んでいても、簡単に取り入れられるヒントの宝庫です。
クリスマスツリーに興味津々のクマちゃん
クリスマスツリーに興味津々のクマちゃん

イタリアのクリスマスは、12月8日から1月6日です。
ミラノの守護聖人の祝日が12月7日。
この日から伝統的なパスティチェリアではパネットーネが売り出され、
本格的なクリスマスシーズンに入ります。

パンドーロが置かれたテーブルのセッティングも、すべてクリスマス仕様。
パンドーロが置かれたテーブルのセッティングも、すべてクリスマス仕様。

パネットーネは、本来、クリスマスシーズン限定のお菓子。
ところが、ミラノの日本領事館のそばに、
一年中手作りのパネットーネがいただける老舗のお菓子屋さんがあります。
パネットーネ好きなイタリアの友人に、サプライズとしてクリスマス時期以外にお持ちして、
喜んでいただいたこともありました。
お薦めは、パイナップル味。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、癖になる味わいです。

庭で探したオリーブの枝と杖型キャンディーでクリスマスプレゼントのパッケージ。
庭で探したオリーブの枝と杖型キャンディーでクリスマスプレゼントのパッケージ。

ハロウィーンが終わって11月に入ると、スーパーマーケットではパネットーネやパンドーロが山積みになっています。
イベントの移り変わりのサイクルの速さが日本の様ですが、私も早速購入し、クリスマス気分盛り上げました。

アッシジ郊外の自宅門扉にも、冬空の下、クリスマスの飾りを。
アッシジ郊外の自宅門扉にも、冬空の下、クリスマスの飾りを。

イタリア人にとってのクリスマスは、家族と一緒に過ごすのが習慣です。
日本のお正月の様です。
我が家のクリスマスは、北はトリノ、ミラノから、南はナポリから家族が集まり賑やかです。
コロナウイルスのため、昨年は離れ離れで過ごしましたが、今年はどうなるのでしょう?
ごく普通に、家族や親しい人が集まる事が出来る幸せ。
毎日、毎年を過ごせることの大切さをあらためて感じます。

クリスマスの飾り付けも楽しみの一つです。
門扉での飾り付けに必要な飾り付けの松ぼっくりや杉の枝などは、犬のクマと散歩しながら探します。
クリスマスツリーの飾りがそれほど多くないので、目につく表面だけに飾りを付け、
ツリーの裏側は電飾だけなんです……。

ツリーの素材を、クマちゃんの散歩中に探して飾り付ける。
ツリーの素材を、クマちゃんの散歩中に探して飾り付ける。

アッシジやミラノで、様々なイルミネーションを見るのもこの時期ならでわの楽しみです。
気温が低い夜は、帽子、手袋、そしてマスク着用の重装備で出かけます。
12月特有の冷たく冴えわたる空気と、漆黒の夜空を背景にした光の数々を楽しみながら……。

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新刊紹介

栗原登志恵

1964年東京都中野区生まれ。スタイリスト。
文化服装学院の服装科在籍中に、ファッション雑誌「JJ」のスタイリストのアシスタントとなる。
卒院後、ファッションジャーナリストの大石尚氏のアシスタントを務め24歳で独立。
上品でコンサバティブながらも遊び心のあるコーディネートは、女性誌一般読者はもちろん、女優やタレントからも支持を得ている。
2006年からミラノ在住。仕事の際には東京とイタリアを往復している。別荘のあるウンブリア州のアッシジに滞在することも多い。

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