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『ご機嫌剛爺』出版記念対談! 逢坂剛×酒井順子 仕事も趣味も“ご機嫌”を保つ人生の流儀

10月26日に直木賞作家・逢坂剛さんの最新刊『ご機嫌剛爺 人生は、面白く楽しく!』が発売されました。
この刊行を記念して、著者の逢坂剛さんとエッセイスト・酒井順子さんの特別対談が実現しました。

前編では、博報堂勤務時代の思い出話に花が咲き、仕事や趣味の楽しみ方についても語り合ったお二人。
続く後編では、執筆業と趣味の両立や、“上機嫌”を保つ方法についてお話いただきました。

(撮影/キッチンミノル、聞き手・構成/よみタイ編集部)

多忙な執筆業と趣味を両立する方法

前編から続く

――お二人とも、すごく忙しい中で様々な趣味を中断せずに続けていらっしゃいますが、執筆業と両立するためのルールや時間配分などはあるのでしょうか。

酒井 京都旅行の予定を決めておいて、それを楽しみにして、執筆を頑張ったりしています。ニンジン方式。

逢坂 私は書くのも趣味の一環だから。趣味をやるために仕事を急ごうとか、終わらそうということはなかったな。ごく自然に、執筆最中でも、ちょっとギターを弾いたり、早撃ちの練習をしたりが、日常茶飯事だったし。

酒井 両方手を使う作業だから、すごく頭が働きそうですね。

逢坂 そうなんだね、きっと。製本作業とか、要するに、手先を使う作業が好きなんだ。

酒井 書きながらポロンポロンとギターを弾くというのは、すごくリフレッシュしそうな気がします。

逢坂 そうね。何かつながりがあるんだよね、何か知らんけど。やるということにね。
別に、いいアイデアが浮かばなくなったからとかじゃなくて、何となくちょっとギターでも弾くか、という感じで大事なところで書くのをやめて、弾くこともある。それで、新たなアイデアがでることがやっぱりあるわけで、この先は何を書くということをちょっとメモをしておく。それで、弾き終わってから戻ってくる。その程度のことだね。
特に、夜遅くまでやって途中でやめると、次に何を書こうと考えていたか、思い出せなくなることがある。年のせいもありますけどね(笑)。だから、必ず何行かは翌日に書くことを、書いておく。

酒井 確かに一段落ついているところでやめると、次に何を書くか、翌日に仕事を始めるときになかなかエンジンが始動しないので、途中でやめる時は盛り上がっているところでやめるようにしています。

逢坂 なるほどね。エッセイの場合、そうだよね。小説の場合、あらかじめ筋を考えているから、そういうことはあまりないかもしれないけど、エッセイの場合は思いついたものを書く、ということもあるしな。

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逢坂剛

おうさか・ごう
1943年東京生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。86年に刊行した『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2014年、第17回日本ミステリー文学大賞、15年『平蔵狩り』で第49回吉川英治文学賞を受賞。20年、「百舌」シリーズ完結時に第61回毎日芸術賞を受賞。

酒井順子

さかい・じゅんこ
1966年東京生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。
2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。
著書に『下に見る人』『ユーミンの罪』『地震と独身』『裏が、幸せ。』『子の無い人生』『百年の女「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』『駄目な世代』『次の人、どうぞ!』『男尊女子』『家族終了』『ガラスの50代』『処女の道程』『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』など多数。

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