2021.9.21
初秋のミラノはスニーカーで
9月の心地よい風を感じる、爽やかなミラノです。
ミラノはイベントが目白押しで、毎年4月に開催されていたミラノサローネ国際家具見本市が、
昨年は中止になりましたが、9月5日から10日まで無事に開催されました。
2年前の9月は、ミラノコレクション期間後半だったものの、
ミラノ郊外でもコロナ感染のニュースが流れてから、
街中の空気感がガラリと変わりました。
すぐに補充されましたが、スーパーマーケットでは、
パスタをはじめ食料の棚がガラガラになった数日間でした。
それから感染者数が急増、イタリア全土でのロックダウンとなりました。
今回、見本市が開催されたことで、感染防止対策も徹底化され、一歩前進した様に感じました。
ひとえに医療関係者の方々などのお陰と、心から感謝の気持ちです。
”フォーリサローネ”(FUORI SALONE)と言われる、ミラノ市内で誰でも無料で入場できるデザインの展示会も、同時に開催されました。
この同時開催をミラノデザインウィークと呼び、ミラノで最も華やかで美意識の高い方が街を行き交います。
私にとって、ファッションチェックに忙しくワクワクする時期です。
一方、8月6日からは、文化施設、長距離バス、電車、飛行機などの移動手段、
飲食店での店内利用者には、ワクチン接種証明のグリーンパスの提示義務があり、
今回展示会場でも必要でした。
もちろん、マスクも着用しなければなりません。
カラフルなマスクが薬局でも購入出来るので、その日の気分や洋服に合わせ楽しんでいます。
普段、犬の散歩以外、これと言ってスポーツもせず不健康な私ですが、
9月のイベントが多いこの時期は、スニーカーを履いて歩き回ります。
以前、スカラ座の前で、石畳の溝にローヒールを挟んでしまい捻挫したこともありますが……(涙)。
スニーカーならば、歩くことが苦になりません。
市内は、車移動より歩いたほうが建物を見たり、お店をのぞいたり、寄り道を楽しめます。
今回ミラノの家にあると思っていたコンバースが見当たらず明日にでも買いに行く予定ですが
洋服を選ばずにコンバースが合わせてくれるのでローカット、ハイカット共々都会でも田舎でも履いています。
旅先で、珍しい色目のコンバースに出会う時もあるのでチェックしています。
去年から仲間入りした、ヘルノ初のスニーカーは、足入れして驚いたのを今でも忘れません。
ソールの爪先あたりが少し上にカーブしていて、一歩踏み出した時に背中を押してくれる様なハイテクなスニーカーです。
いつものお洋服も、このスニーカーを合わせるだけで印象が変わり、
今年らしくなるかな? と自己満足しています。
トラムやバスを横目に、二駅は軽く歩けます。
とはいえ、ミラノの9月は、日中最高気温が30度を超える日もありますので、
まだまだサンダルを履きたくなります。
お洋服の色目を秋を感じる様な色目にしたり、
バッグを籠からレザーに移行したり、秋のエッセンスを取り入れています。
ミラノの街には、テラコッタ色に日焼けし夏を満喫した、
マスク着用の方々が行き交います。
コロナウイルス感染の状況がようやく落ち着いたなか、
感染対策を取りながらも、外出や装いを楽しめる時間が戻ってきました。