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山中湖名物のワカサギ釣り。定説のベストシーズンにこだわる必要はない理由

さて話は唐突に変わります。山中湖はワカサギ釣りの名所です。
かつては氷の上での穴釣りも楽しめたそうですが、温暖化の影響でしょう、2006年を最後に湖が全面氷結することはなくなりました。
それでも2013年と2014年の1月にはそれぞれ一週間ほど、一部の湖面に立ち入り可能な15センチ以上の氷が張り、穴釣りができたそうです。
最近では2018年の2月にかなり期待が高まりましたが、結局あまり氷が厚くならず、穴釣りは解禁されませんでした。

ワカサギ釣りは冬場のイメージが強いものの、実は通年可能です。
実際、僕は今年の春や夏にもたくさん釣りました。
でも平均寿命が1年と短く、冬から春にかけて産卵期を迎えて一生を終えるワカサギは、季節によって釣れる個体の質がだいぶ変わります。
冬になる前のワカサギは成長途中の小さなサイズが多いので、脂が乗った大きな個体が釣れる繁殖期の2月下旬~3月上旬がベストシーズン。

というのが通説ですが、山中湖村に住み、一年を通してワカサギ釣りをした経験からあえて言わせてもらいましょう。
ワカサギは大物狙いをする釣りではないので、ベストシーズンにこだわる必要はありません。
ビッグサイズが釣れるとテンションは上がりますが、食べ比べてみると、実は小さなワカサギの方が美味なのです。

12月中旬の週末、今年4度目のワカサギ釣りに出撃しました。
暖かい季節にはボート釣りが楽しいですが、真冬は “ドーム船”と呼ばれる大きな乗り合い船に乗ります。
壁と屋根に覆われた屋内環境なのでエアコンが効いて暖かく、椅子に座って釣りをすることができる船です。
船内には湖面につながる2〜3列の長い溝が施されていて、そこから釣り糸を垂らします。

ワカサギ釣りドーム船の中。お膳立てバッチリ。
ワカサギ釣りドーム船の中。お膳立てバッチリ。

釣り道具もエサもあらかじめ各席にセットされているので、何も用意せずに身ひとつで行けばOK。
船は魚群探知機を使い、ワカサギの群れがいるポイントまで行ってくれるので、釣れないことはほとんどありません。
自分でいろいろ試行錯誤しながら魚をゲットする醍醐味とはほど遠い、甘ちゃんの釣りですが、初心者でも子供でも手軽に楽しめるので、ドーム船によるワカサギ釣りはとても人気があります。
我が家も子供連れのお客さんが遊びに来るたびに、ドーム船のワカサギ釣りに誘い、いつもとても楽しんでもらえます。
先日はあいにく湖上釣りには向かない無風の天候でしたが、朝7時から10時までの三時間で、僕も小6の娘も大・中・小さまざまなワカサギを40匹以上釣り上げました。

釣ったワカサギは家に持ち帰り、天プラにして昼のおかずにします。
味付けは塩が定番ですが、我が家のおすすめはカレー味。
からっと揚げたワカサギにカレー粉を振って食べると、とてつもなくおいしいのです。
子供も大好きなワカサギ天プラカレー味。やはりミニミニサイズの方が人気でした。

新鮮なワカサギは最高においしい。
新鮮なワカサギは最高においしい。

*本連載は隔週更新です。次回は1/6(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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