2020.12.23
デジタル武装していれば、デュアルライフでも仕事は身軽に楽々と!
ほとんどすべてをクラウド管理しているので、山の家に仕事道具は持っていかない
山中湖に行くとき、僕は基本的に仕事道具を何も持っていきません。
山の家には、メイン機としての役目を終えた旧型のMacBookが一台置いてあります。
現在のメイン機である東京の自宅のMacBookとiCloudで同期しているので、開いて起動すれば、やりかけの作業にすぐ取りかかることができるのです。
僕は仕事の打ち合わせのメモもiPadにApple Pencilで書き込み、PDFで保管するようにしています。
やむなく手書きで残したメモもスキャンしてPDFにする習慣だし、その他の資料類も可能な限りデジタルデータにしています。
だからやらなければならない仕事があっても、山の家には数冊の資料本以外、持っていく必要がないのです。
机を置いている部屋の窓からは、遠くにキラキラと輝く山中湖の湖面が見え、さらに遠くの方には南アルプスの峰々を望むことができます。
静かな山の家は、快適な東京の自室よりもさらに心地よく、仕事が捗ります。

とはいえ基本的に平日は東京で生活しているので、山の家ではあまり仕事をしたことがありませんでした。
2回ほど「自主缶詰」と称して、激ヤバ締め切りが迫った仕事をしにきたくらい。
でも今年は、コロナファーストインパクトで緊急事態宣言が出ていた3月から5月にかけ、山中湖の家に長逗留して、すべての仕事をこちらでこなしました。
それはある意味、これからの自分の仕事生活を占う実験となりましたが、結果、東京にいるのと同等以上に、充実した仕事をできることが判明しました。
今の仕事を続ける限り、僕には定年というものがないと思っています。
机に向かって原稿を書く仕事は、70歳になろうが80歳になろうができます。そもそも趣味の延長のようなものですから、引退したくなるわけもありません。
人から依頼されなくなったとしても、今は書いたものを自主的に発表し、いくばくかの収入を得られる仕組みもあるので、本当に終わりはないと思うのです。
山中湖の家が終のすみかになるかどうかはわかりませんが、こういう環境の中で静かに原稿を書くという老後は、まったく悪くないものだと思うようになっています。