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ダメ恋やめられる!? 〜発達障害女子の愛と性〜

気づけば男性が寄ってくる……モテる私は「勝ち組」か?

初めてできた彼氏は「ヤリ目」だった

 そんなリナさんに初めての彼氏ができたのは浪人中の18歳のとき。同じ塾に通っていた男子から告白された。当時、リナさんは「この人と付き合わないと一生彼氏ができないかも」と思って彼と付き合うことにしたという。しかし、彼のほうは早く童貞を卒業したかっただけだったらしく、やることだけやられて4ヶ月で振られてしまった。

「私、当時かなり夢見がちで、初めて付き合った人と結婚するものだと思いこんでいたんです。もともと、中学校の同級生を高校に入るまでずっと好きで、でも高校を卒業したら会える機会もなくなって、半分妄想をしていて……。そんなタイミングで彼と付き合ったので、4ヶ月で別れを切り出されたことはとてもショックでした」

 この連載の初回で私が書いた、初めてできた彼氏とのエピソードと酷似していて、既視感がすごい。なぜか自分はこの人を逃したら他に相手はいないと思い込んでしまうのだ。自分に自信がないというのは発達障害女子の共通点の一つだ。

彼氏の誕生日には10万円分のプレゼント

 大学生になってからは彼氏が途切れることがなく、多くの男性に言い寄られては断れずに付き合った。リナさんは付き合ったら必ず相手に尽くし過ぎてしまうという。

「新卒で入った会社の先輩と付き合ったのですが、彼の誕生日に約10万円分の贈り物をしました。それも一つだけじゃなく、年の数だけプレゼントを用意するみたいな。高級なレストランを予約して、プレゼントは腕時計をメインに、他にも本などを複数プレゼントしました。今はさすがにそこまではやりませんが、当時はそれが普通だと思ってやっていました」

 この先輩には元々彼女がいたが、ペアで仕事をすることがあり、お互いのことを知っていくうちに、リナさんの前でわざわざ「なんで俺、彼女がいるんだろう」と言って好意を匂わせてきたという。リナさんは告白されると断れない一面がある一方、大胆な行動に出ることもあり、いつまでもグダグダと悩んでいる彼に「結局どっちにするの?」と切り出し、彼は彼女と別れてリナさんを選んだそうだ。

 発達障害があると、交際相手とうまくコミュニケーションが取れず問題になることが多いが、リナさんの場合はどうだったのだろうか。

「コミュニケーションの噛み合わなさはそんなに感じなかったです。でも先程も言ったように、『マイペースだよね』とか『気まぐれだよね』とかは言われていました。あと、相手に飽きてしまうところがあって、だいたい半年から長くて2年足らずしか続かないんです。付き合った同期の彼とも2年くらいで別れました」

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姫野桂

ひめの・けい
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)、『生きづらさにまみれて』(晶文社)がある。


Twitter @himeno_kei

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