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そして、やっぱりお金と体

現在36歳の私はと言えば

会社勤務であれば、健康診断を定期的に受けているだろうが、こと自営業・専業主婦・短時間労働者だと自分の体と向き合う機会は自分で作らないといけない。
目に見えて不調がなければ、後回しにちがち、おろそかにしがちである。
特に主婦は、妻業、母業など目の前の役割をこなすことに忙しく、自分のことよりも家族のことを優先してしまう。

現在36歳の私の話をさせてほしい。
生まれてこの方、標準体重ちょい上をキープしてきた。
運動部に所属したこともないので、運動の習慣はない。
それでも20代はオールで飲み歩いても、次の日、仕事ができた。
寝ずに生きることができる体力があった。

30歳で出産。
育児をしながら、起業したての事業をなんとか軌道にのせようと踏ん張っていた。
出産後、体力はかなり低下したが、気力・メンタルでなんとか乗り切っていた。

33歳。今までは運動をしなくとも標準体重ちょい上をキープできていたのに、臨月の時と同じ体重になってしまった。お腹に誰もいないのに、脂肪がびっしりとついてしまった。糖質制限、筋トレを駆使し、10kg減。
しかし、続けることができず、間もなくリバウンド。

35歳の冬。膝が痛くなる。

もはや若い時の「恋愛ハンター」ではないので、痩せてなくてもいいや、と思っていたが、膝が痛くなると日常生活に支障が出てしまうわけだ。
仕事にだって影響がでる。
これは、太っててもいいやという自分だけの問題ではなく、今後の人生のミッションである経済的自立・経済力の維持を考えると、健康は疎かにしてはいけない最重要課題であると気づいたのだ。

自分のためだけでない、家族を守るためのものでもある経済的自立。
自分の怠慢のせいで、これが実現できなくなるのは残念すぎることである。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
『ブスのマーケティング戦略』は、集英社文庫から好評発売中。

田村麻美HP
http://tamuramami.com/

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