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専業主婦の再就職、第一歩はまずここから

社会から離れて数年経った今、何ができるのか

③能力の棚卸し
就職活動をする際、もちろん過去の経歴・就職先は判断材料となる。しかし、社会から離れて数年経った今、自分は何ができるのか。
時間を提供できないのであれば、実務能力が必須となる。
例えばパソコンスキル。アップデートされず錆びていないか。
逆に家事をするようになり、掃除能力・料理能力が新たなスキルとして追加されていたりするかもしれない。

④家族の理解
働くことに限らず、新たな行動をするためには、チームの協力が必要となる。家族とは生きていく上で協力しあうチームである。
よく言われるのが、旦那ブロック。妻の新たな行動を制限する夫である。もちろん理由があってブロックすることもあるだろうし、なんとなく妻が新たな環境にいくことを単純に嫌がってのブロックもあるであろう。
なぜ働くのか。チームメイトにプレゼンをし、納得してもらう必要が出てくる。

どうだろう。独身時代は、自分のやりたいこと・行きたい会社に何も考えず応募することができた。
しかし、家庭を持っていたら、もう独身時代とは使える時間・やることなど明らかに変わっているのだ。

何も考えずに就職したら会社に迷惑をかけるということもあるが、それよりも現状を整理した上で働きにでないと、自分自身・家族というチームにも歪みをもたらしてしまう可能性が高い。
是非、再就職という新たな一歩を踏み出すのであれば、現状を整理したうえで、考えることをお勧めする。

しかし、頭で考えすぎて、行動できなくなってしまうのももったいない。
今の環境をできるだけ変えたくない。というのであれば、まず物理的に近い場所で自分にあった仕事がないか探すことをお勧めする。

やりたい気持ちという理想と現実がどうしても、昔に比べて乖離してしまっていることがあるかもしれないが、それは歳をとれば誰でも起こりうることである。
この現実に負けず、どうやったら理想と現実の差を埋められるか、その落としどころを見つけたいものだ。
ただ、考えすぎていると、目の前の子供の世話、家事で忙殺されて、日々は過ぎていくのみ。
気づいたら歳を重ね、ますます再就職が遠のくということになりかねない。その時は子供から手が離れ、時間の確保ができるようになっているとしても、だ。

スキルの有無というと大げさに考え、構えてしまうかもしれない。
まずは、「自分が嫌いではないこと、嫌に思わないこと」を探してみることをお勧めする。
さあ、一歩、踏み出してみませんか。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
『ブスのマーケティング戦略』は、集英社文庫から好評発売中。

田村麻美HP
http://tamuramami.com/

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