2020.8.19
将来を考えすぎてお金を使えない人と、今しか考えられずお金を使いまくる人
思い出は、子供に毎年作ってあげなきゃ!?
次に、別の女性の話をしよう。
家計について私に相談してきた友人の話である。
本連載のネタにしていいと快諾してくれた強者である。
夫(正社員)、妻(パート)、子供一人。
それはそれは、素敵な注文住宅で毎月のローンの返済は高額。
もちろん35年ローンである。
車もファミリータイプのもの。ローンである。
住宅も車もローン。
住宅ローンの利率は低いが、車のローンは利率が高い。
ローンローン。
毎年、夏・冬に海外旅行にいく。
子供一人とはいえ、今後の教育資金は大丈夫か心配になって、私のところにきたということだ。
貯金額をきいたところ、ほぼない。
教育資金もだし、あんたら夫婦の老後資金もだし、てか、旦那がリストラあったらどうすんのよ。と、言ってみた。
「あ、子供の教育資金についてはそろそろ高校生になるし、考えなきゃなーと思っていたけど、老後については考えてなかったなあ……」
お前の思考は、数年先までしか馳せられないのか。
で、お子さん、私立に行かせたいの?それとも公立?大学は行かせるの?国立?私立?文系?理系?
医学部へ進むことになったらどうするの?
もちろん子供の意志だから、どこに進学するかなんて最終的にはわからないけどさ。
ただ、想定しとかないとね。
それによって、いくら資金が必要かなんてわからないよね。
ゴールとなる期限・目標金額を決めて逆算すれば、月々いくら貯めなきゃならないかわからんでしょ。
もちろん進学させながら、月のランニング費用に教育費を追加するという考えもあるけど、
今、あんたのところ、住宅と車のローンで結構大変じゃない。
「そうなのーーーーーー」
そうなのーーーーーじゃねえよ。
一見優雅に暮らしてるように見えるけど、すでに現時点で実際のところ金銭的にかつかつの生活をしてるんだから、将来のことを考えて、生活スタイルを見直してみれば?
よくわからんけど、年に2回の海外旅行を国内旅行にしてみるとか。
それだけで、だいぶお金貯まるでしょう。
「だめだめ!13歳の子供の夏は、一回しかないんだよ!思い出は毎年作ってあげなきゃ」
ほほう。文章前半でご紹介した、老後を考えすぎて貯金ばかりする女と真逆の考え方だ。
このローンまみれの友人(何度も言うが、彼女はこの原稿のネタにすることを快諾している。そして、私との関係性は良好だ)は、「今」しか見られないのだ。
夏は、一年に一回しかないし、冬だって一年に一回しかないじゃない!!
と彼女は私が四季について知らないと思ったのだろうか。
四季の数について、私に丁寧に教えてくれた。
そんなことはわかっている。
明日死ぬかもしれない。
と考えれば、彼女の「今」しか見ない生き方の方が正解なのかもしれない。
どんな生活をしたいのか。どんな生き方をしたいのか。
それによってお金の必要額は人それぞれ、家庭それぞれである。
貯める貯めないも人それぞれなのだが、一つだけ共通することがある。
自分・家庭にとって「必要額」は知っておかなければならないのだ。
必要額が少なければ、貯める必要ないし、必要額が多ければ、貯めなければならない。
一目瞭然の現実なのだが、ここを突き詰めて考えない人が多いように思う。
見過ごしてはいけないポイントなのに。
しかし、必要額というゴールを認識している人がどれだけいるのだろうか。
教育資金・老後資金。
お金のことは考えたくないことではある。目をそむけたくなるものわかる。
でも考えないと生きていけないのも事実。
独身時代、給料日に全額引き出して一か月で使い切り、貯金ゼロだった私も、結婚・妊娠・出産を経験すればするほど、堅実に貯蓄・資産運用に励んでいる。
私が考える「必要額」が、独身時代と比べて、圧倒的に増えたからだ。
宵越しの金は持たない。
金を持ってから言おう。
