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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容で話題となった『ブスのマーケティング戦略』。
「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。
コロナ禍で職環境が激変、各家庭の経済的ダメージが深刻化する今、必読の好評連載。

「幸せはお金だけじゃない」と言っているのは、大抵、お金に余裕がある人だ

ブスとお金 第13回

そうだ、京都、今日行っちゃおうか

お金がすべてではない。
私もそう思っている。

しかし、お金がないと生きることすらできないのも事実である。
例えば田舎で自給自足の生活をしたい、と思うとする。
それだって、移動手段の車が必要なケースが多いであろう。

車は、持っているだけで自動車税が毎年かかる。ガソリンを入れなければ動かすことができない。
ガソリンを自分で作ることは難しいだろう。

必要となるお金の量は、生活スタイルによるだろうが、お金が全くなくて生活するのはほぼ不可能に近い。

お前という人間は、本当に、金・金・金うるさい奴だと、思うかもしれない。

この連載では、お金がないと選択肢が狭くなるという警鐘を鳴らし続けている。
耳の痛いプレッシャーをかけ続けている。

しかし、逆に言えば、お金があれば選択肢が広がるという前向きなメッセージも送っているつもりだ。

私の文章力では、圧迫面接のような恐怖を感じている方が多いかもしれないが、書いてる本人からすると、考え方ひとつで、世の多くの人々が幸せになれるのではないかとポジティブな気持ちでいっぱいなのである。

好きな時に、好きな場所に行ける。
好きな時に、好きな人に会いに行ける。

「そうだ 京都、行こう。」
というCMコピーを知っている人は多いと思うが、お金があればこれができるのである。

朝起きて、今日、何しようかなと思いながら、TVをつける。情報番組で、京都について取り上げられていたのを見てしまう。「あ、しばらく京都行ってないなあ。行きたいなあ」。
あ、今日、行っちゃおうか。

しばらく、田舎のばあちゃんに会えてないなあ。顔見に行くか。新幹線でいけば2時間ほどで行ける。
と、いずれもお金があれば迷いなく行動することができるわけだ。

時間ももちろん必要だが、急に何かをしたいと思った時の行動は、とにかくお金がかかる。

事前に早期割引の飛行機や新幹線のチケットをとれば、安く手に入れることはできる。
しかし、これだと今すぐには行動ができない。
行動したい時には、もしかしたらチケットを予約した時の熱量が下がっている可能性もある。

別に、熱量が高まっているときだけ行動しろ。
熱量が高まっているときの方がいい結果が生まれる。
とまでは言わないが、思いのまま、刹那的に動くことを、お金があると選択することができるのである。

さらに、行動の量についても触れたい。
行動にはお金がかかるのである。

どこかへ行きたい。誰かに会いたい。
何かをしたい。これが買いたい。

欲求の多くは金がかかるのである。
最低限生きていく上では必要のない娯楽だって、人間はしたいわけである。
そして、その娯楽によって、視野が広がり、価値観が変化したりもする。
人生の幅を広げるためには、行動が必要であり、そしてお金が必要なのだ。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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