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MB「新潟出身の服バカが年商1億以上を稼ぐまで~ 小学生でもわかるMBのビジネス成功論」

世界をイージーモードにする方法〜心理的盲点の罠

我々は思う以上に今までの人生で得た習慣や経験や癖や常識などに毒されており、情報を客観的に見ることができません。

常識や慣習により正しい情報が歪んで見えることを「スコトーマ」などと表現します。

「何もないからこそ出来ること」を模索せよ

ビジネスを始める際には他人目線で客観的に考えることが必要です。顧客がどう見るか、どう感じるか、どのように捉えるか……当たり前ですがそれを考える時に、常識や慣習などに縛られていては正しい判断ができません。

「正解主義」を学校教育で叩き込まれた我々は、ビジネスを始める時、ついつい前例となる「正解」を探してしまいます。
ファッションブログの場合はおそらく私にあたり、そして皆、志半ばで崩れ落ちるわけです。だって私がブログで成功したのは私の膨大な蓄積があったから。蓄積を持っていない状態で、上辺だけ真似しても出来るわけがないでしょう?

ちなみに余談になりますが、そうした「自分も多くの人に広めたいと思いブログを始めました!」といった人が成功するには「共感」を意識することです。
私はブログやコンテンツで基本的に「解決」を提示しています。知見があるから、蓄積があるからこそ、読者の悩みや不満を「解決」することができます。しかし半年前程度に服を知った人ではその解決が提示できません。

ではどうするか?

そこで「共感」です。
例えば「ゼロからおしゃれになっていくブログ」みたいな成長譚で共感を得れば良いのです。
何もない状態から「今日はパンツを揃えました」「明日はTシャツを買いました」「これが失敗だった」「これは成功だった」「この店員さんは嘘つきだった」「このお店は信頼できる」……
など場当たりではありますが、一歩一歩読者とともに成長していく共感を与えれば良いのです。

知識や経験がないのなら「何もないからこそ出来ること」を模索すれば良いのです。自分が今持っているもので、どのように読者を満足させるか。
こうした正解主義にとらわれない柔軟な発想がビジネスの設計においては極めて重要です。

セレクトショップがいつの間にか「ただの古着屋さん」になった話

もう一つスコトーマに囚われた例を話しましょう。昔私がディレクションしていたセレクトショップがあったのですが、そこは7,8年ほど前に私の手元を離れて、徐々に売上が下降曲線を描くようになりました。
そこでショップの責任者である店長が私のもとに相談に訪れたのです。

「MBさん、どうすれば良いのでしょうか」と。

そこで私は説きます。
「今の状態なら”古着”に着手するのが良いだろう」と。

実はここ数年で中小規模のセレクトショップは瀕死の状態となっています。特に地方は顕著。
それはオンライン通販が充実してきたから。
昔は「都内の直営店までは行けないから」と地方のセレクトショップに需要があったのですが、最近は都内のお店ががんがんオンライン通販を始めており、しかも返品可能送料無料。
すると地方でわざわざ少ない型数しか揃ってないセレクトショップで買うよりも、全型揃うブランドのオフィシャル通販で買った方が良い、となってしまう。
つまりオンラインの登場で、地方セレクトは「差別化」が出来なくなってきたわけです。

武器を失った地方セレクトショップは差別化要素が無くなった状態。「オフィシャルで見たらあったのに、ここには無いんですか?」と聞かれる始末。
顧客を喜ばせることが出来なくなり、徐々に売上が落ちる道理です。

では地方のショップには何一つ差別化要素が残っていないのか?
実は一つあってそれは「販売員の審美眼」です。特に人気のブランドを扱ってきたセレクトショップの店員やバイヤーはトレンドやデザインなどの審美眼を今までの経験で培っています。何がカッコよくて、次にどれが売れるのか、がなんとなく理解できている。
この審美眼をウリにするのが、地方が生き残る術だと私は考えました。

そこでおすすめしたのが「古着」。
例えば高価なブランド品の隣に似たようなデザインの古着が半額程度の値段で売られていたら、売れると思いませんか?

従来の古着屋さんは、コンテナなどでまとめて仕入れた古着を雑多に並べるだけで、お客様に「探すこと」を求めます(もっともそれが古着の文化でもあるわけですが)。
また、古着には独特のカルチャーがあるため、街で皆が求めるようなトレンド感とはちょっと距離がある場合が多い。このように独自の文化を形成しているのが古着なのですが……実は古着は、探すと今のブランド品とほとんど変わらないようなデザインや、最先端トレンドを反映したような服がちゃんとあるのです。
何しろトレンドは繰り返すものですから。今のトレンドを知っている審美眼があれば、「超格安で今っぽい洋服」を獲得できるのが古着の面白いところなのです。
そしてそれはブランドを扱っているセレクトショップの店員ならある程度は出来ることなのです。

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エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラー他、漫画「服を着るならこんなふうに」、ライトノベル「魔王は服の着方がわからない」などの原作監修も含め、関連書籍は累計100万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、フリークスストア、アダムエロペ、ステュディオス、しまむら、紳士服のAOKIといった大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
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