2020.9.4
どんどん好きになる万年筆。Majiで“インク沼”にハマる5秒前
万年筆がどんどん好きになっているのは、寄る年波のせいなのか。
文字を手書きすること自体が減っているのも、大きな理由なのだと思う。
ほっておくとほとんど何も書かずに一日が終わってしまうので、僕は4〜5行程度の短い日記を毎日つけることにしている。
使うのは断然、万年筆だ。
マイ万年筆は、モンブランの“マイスターシュテュック4810”と、ラミーの“サファリ”。
中字のモンブランはインクが乾きにくいので、時間に余裕があり、ゆったりした気分のときに使う。14kを使ったペン先の滑らかな書き味は、極上の心地よさだ。
細字のラミーはインクがすぐ乾くし、万年筆としては安価。スチール製のペン先はゴリゴリ書けるので、ボールペン代わりのような感覚で普段使いしている。
濃紺・漆黒の次は、ちょっと遊びのある色を。第三のインクを模索中
モンブランもラミーもカートリッジではなく、コンバーターを装着してインクを吸入する方式にしている。
壺からインクを補充する、ちょっと古くさい作業も好きなのだ。
各社から様々な色のインクが出ているので凝る人も多いらしく、カメラ好きの “レンズ沼”よろしく“インク沼”にはまる人もいるとか。
いくつか試してみた僕は、モンブランの濃紺インク「ミッドナイトブルー」が一番しっくりくることが分かった。
大勢のファンを持つ、万年筆界の王道インク「ミッドナイトブルー」。名前も素敵だ。
しかし最近、墨のような真っ黒も気になるようになり、セーラーの「極黒」というインクも買い足してみた。これもまたなかなかいいのだ。
特に僕のモンブランのような中字から太字の万年筆だと、筆でしたためたような文字になる。
現在、モンブランには「極黒」、ラミーには「ミッドナイトブルー」という体制にしている。
両方とも古典的かつ保守的な色だけど、次は少し遊びのある色もいいかなと思い、目下、第三のインクを模索中。
万年筆のインク選びは楽しい。
沼にはまる日も近いかもしれない。