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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

今夏のベスト買い物はコレ。無印良品の布帛Tシャツが快適すぎる!

今シーズン買ったモノの中で、今のところ一番満足しているのはこれかもしれない。
無印良品の、洗いざらしオーガニックコットン(インド綿)100%“布帛ふはくTシャツ”、税込1,990円である。
普通のTシャツとは違い、ワイシャツのような薄くてサラッとした布帛生地でできているのが最大の特徴。
これが軽くて涼しくて、もう最高なのだ。

布帛でTシャツを作るなんて、ちょっとした発明なのではなかろうか。
なんて、偉そうに書いているけどよく知らなかったのでちょっと勉強してみた。
普通のTシャツだって綿100%だけど、生地の風合いは“織り”と“編み”の違いによって生み出されるものなのだそうだ。
この無印Tシャツやワイシャツのような布帛生地は“織り”でつくられていて、対するTシャツのような生地は“編み”でつくられたニット。
“織り”と“編み”がどう違うのかも勉強しようと思ったら眠くなってきちゃったので、まあ、そういうことで。

普通のTシャツのようなソフトなニット生地は、肌触りや吸湿性に優れている。
でも、本当に暑い炎天下では、汗を吸ってじっとりと肌にまとわりつく感触が嫌になる。
一方、この薄手の布帛Tシャツは乾きやすく、サラッとした着心地がいつまでも持続するのだ。
肌への接着面が少なくなるように、だらんと着た方が素材の良さがより引き出せるだろうから、少し大きめのサイズを選んだ方がいいのかもしれない。

一枚サラッと着るだけでおしゃれな雰囲気が醸し出される今年最高のTシャツ

寅さんのようなテキ屋が着ているダボシャツや鯉口シャツのような感覚と言えばいいのだろうか。
布帛生地は伸縮性に乏しいので、ダボシャツや鯉口シャツは首元がヘンリーネックのようなボタン仕立てになっているけど、この無印の布帛Tシャツは首元だけ伸縮性のあるリブを施すことで、Tシャツらしいクルーネックを実現させている。
腕の動きやすさを保つためだろうか、袖はラグランスリーブ仕様だ。
これがまた、ストンとナチュラルなシルエットを生み出してくれる。

色は僕が買ったネイビーのほか、白、黒、グレー、ベージュ、スモーキーブルーと豊富に取り揃えられている。
いずれもてとてもシンプルでナチュラルな風情で、一枚でサラッと着るとおしゃれになること請け合い。

なんだか手放しでベタ褒めですが、本当に気に入っちゃったもので。
騙されたと思って、試してみたらいいと思います。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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