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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

実は男の道具だったんだ! ワークマンのエプロンで目指せ! 宮崎駿

今日はバーベキュー。
当たり前のように炭とチャッカマンを渡してくる妻。
火起こしってのはきっと、原始時代から男の仕事なんだろうな、と思い黙々とやる僕。
炭火の勢いがなかなか増さないのでうちわであおぐ。
火の粉が舞い上がり、風に流されて僕の服に落ちてくる。

火が順調になると、「はい。どんどん焼いてね」と今度は肉を渡される。
いいんだ、肉を焼くのもきっと古来から男の仕事なのだ。
ラムチョップを焼いていると、炭にポタポタと脂が垂れ、大きく炎が上がる。
そして僕はまた、服で火の粉と灰を受け止める。

火力が弱ってきたので、軍手をはめた手で炭を追加投入。
いつの間にか、僕の大事なTシャツは黒く汚れている。
肉の脂やバーベキューソースもあちこちについている。

「これ、洗濯で落ちるかなあ」と心配している暇はない。
イカ、ハマグリ、エノキ、エリンギ、とうもろこし、妻が次々に食材を渡してくるからだ。
どんどん焼かなきゃ……。
いつの間にかTシャツだけではなく、お気に入りの短パンもススで汚れている。

オーセンティックなワークテイストのヒッコリーストライプがいい雰囲気

バーベキューが終わったら、子供が楽しみにしている花火だ。
安全のため、たっぷりと水をくんだバケツを運ぶ。もちろん男の仕事だ。
歩くたびに水が跳ね、僕の服を濡らす。

ああー、もう!!
今さら気づいても遅いが、バーベキューの日は服が大変なことになる。

そこで、次のバーベキューの日のために、前から気になっていたワークマンのアウトドアエプロンを購入。税込1,500円也。
ワークテイストなヒッコリーストライプがかっこいい。
家で試着してみる。
ほう。悪くないね。宮崎駿みたいで。
男のための労働用エプロンだから、生地は丈夫で丈が長く、ポケットもたくさんついていて機能性が高い。

バーベキューだけではなく、掃除のときや庭仕事、洗車するときにも使える。
犬の散歩のときもいいかも。
人気のない河原や公園のドッグランでリードから解放すると、うちのおバカ犬はニコニコ顔で走り回り、汚れた足でうれしそうに飛びついてくるからな。

作業着は大袈裟だし、夏場は暑い。
そんなとき、このエプロンを着ればいいんだ。
気に入ったぜ。これからはちょくちょく使おう。

宮崎駿に、俺はなる。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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