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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

フライングタイガーの400円セットで、カリグラフィーはじめました

昨日の本コラムにて、フライングタイガーでランニング用の“抵抗パラシュート”なるものを買った話を書いた。
ちょっと試してはみたいけど長続きする自信がないモノゴトにトライする際、フライングタイガーのような廉価な雑貨ショップの存在はありがたい。

実はもうひとつ、同じ日のフライングタイガーで、とてもいい“トライアルアイテム”を発見して買っていた。
カリグラフィー用のペンセットである。
カリグラフィーとは、古代ヨーロッパ発祥の“西洋書道”のこと。
様々な手法によって書かれる飾り文字は、クラシカルでエレガントでたいへん美しいものだ。

僕はカリグラフィーに以前から興味を持っていて、いつかはやってみたいと思っていた。
でも、カリグラフィーを書くためには専用のペンが必要。
万年筆と同じ構造で、ペン先が広くなったものが一般的だ。
しかも、書きたい文字によってペン先の幅を変えなければならないので、そんなペンを何本も揃えなければならない。

お試し入門セットとしてはあまりにもコスパ上等。はまりそうな予感がする

文具店でチェックすると、いいものはそれなりの値段がするカリグラフィー専用ペン。
飽きっぽい性格なので続けられる自信はあまりないし、無駄かなーと思ってなかなか踏み切れなかったのだ。

しかし!
フライングタイガーで見つけたこのカリグラフィーペンときたら……。
幅が違う四種類のペン先が用意され、インクも付いているほぼ完璧なセットだというのに、お値段なんと400円だったのだ。
すごいなあ、フライングタイガーは。

迷うことなく買い求めた僕は、さっそく家に帰って開封。
ちょっとだけネットで調べたあと、見様見真似で書いてみた。
このペンは安物とはいえ、カリグラフィーの基本である縦横で強弱を変える線を容易に書くことができる。
なんとなくそれらしいものが書けた。ちょっと嬉しい。

もう少し研究して、練習を重ねたらもっともっと上手になれる気がする。
そして上達したら、きっと本格的なペンが欲しくなるだろう。
続けられるかどうか自信がない間のお試し入門セットとしては、あまりにもコスパ上等だった。
本当におすすめです。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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