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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

グラミチのタイダイ染めショーツで、幻のフジロック気分を味わう

僕はグラミチパンツのファンなのだ。
昨年秋にはグラミチのデニムパンツを新調したが、夏を前にまた買っちゃった。
今回はグラミチの真髄、基本中の基本のハーフパンツである。

グラミチショーツは以前から一本持っていて、かなり穿き込んでいる。
それはそれで愛着があるし今後も使うつもりなんだけど、店頭で偶然見つけた同型のグラミチショーツを、どうしてもまた欲しくなってしまったのだ。
こういうのを一目惚れっていうんですかね。

タイダイ染めが施された、クレイジーカラーの陽気なショーツ。
買う際に、「すこしだけ派手かな」とは思った。でも、平気。
我々くらいの年のおっさんは、むしろ元気な服を着なきゃ。
特にカジュアルスタイルは、地味で落ち着いた雰囲気のものばかり選んでいると、実際の年齢以上に老け込み、しょぼくれて見えるものだ。

気分は上がるし、穿き心地もちろん最高! グラミチはタウンユースにもうってつけ

こんな感じの服を着たサブカルおじさんが、もっとも溌剌はつらつとして見える現場はフジロックかもしれない。
今年は無理に決まっているとは思いつつ、微かな期待は残していたんだけどやっぱり中止が決定してしまった、あのフジロックだ。

行ったことがある人ならご存知のように、フジロック会場は入り口から奥に進んでいくほど、どんどんヒッピー色が強まっていく。
怪しいお香の匂いが漂い、妙なオブジェが木々の枝を飾り、そしてタイダイ染めの服を着た人たちがうつろな目で舞い踊るフジロック最奥地。

そんな現場で穿きたいと思っていたんだけど、今年は残念でした。
だから日常で穿いている。
グラミチショーツは足を180度開ける股下のガゼットクロッチをはじめ、ロッククライミング時に有効な動きやすい機能が随所に施されているので、実はタウンユースでもすごく快適なのだ。

山奥のフェス会場では浮かないこの派手なグラミチショーツを、東京の住宅街で穿いたらどうだったかというと。
若干ご近所さんの視線を感じますが、気分は上がるし穿き心地はいいしで、so goodでした。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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