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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

180日間充電持続、定価11,000円の極小・軽量AI翻訳機が使える!

本当だったら今年の東京は、世界各国からやってきたお客さんで大にぎわい。一般市民レベルでも異文化交流が盛んになっていたことだろう。
それがまさか、こんなゴーストタウンになるとは……。
コロナめ! って今さら嘆いても恨んでもしょうがないけどね。

オリンピックイヤーに使おうと思って密かに買っていた便利ガジェットがひとつ、我が家の引き出しの中で出番なく待機している。
今回はそれを紹介しようと思います。

AI自動翻訳機「CheetahTALK」だ。
チーターモバイルという中国企業の製品で、幅35mm長さ135mm厚さ9mm重さ39gという極小・軽量ボディ。ボタンひとつだけというシンプル構造ながら、ワンクリックで様々な言語を聞き分け、相互翻訳してくれる。

英語、中国語、韓国語は当たり前。
フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ヒンディー語、マレー語、ルーマニア語、スロベニア語……。ここでは書ききれないほどたくさんの言語=32言語・45カ国語に対応しているチータートーク。
一度フル充電すれば、スタンバイ状態で180日間持続! そして定価はたったの11,000円(税込)!!
まるで通販番組のような絶賛っぷりで少々片腹痛いが、でも本当にすごいと思いません?

スマホアプリに機能を託しているからこの手軽さに。多言語学習にもうってつけ

買った当初、「エライ時代になったものだ」と思いつつチータートークをいじくっていたら、この極小サイズと低価格、それに超長い充電持続の秘密はすぐにわかった。

AI自動翻訳機は様々なメーカーから発売されているが、その多くは独立型で、本体がWi-Fiテザリングでネット通信をし、即時翻訳をこなす。
同時に会話内容を音声認識して文字起こしし、本体の液晶画面に表示する仕組みだ。
だから充電の消耗も激しいし、ハード価格が高くなる。

対するこのチータートーク、本体はスマホとのBluetooth通信とマイク&スピーカー機能のみ。
ネットにつながって翻訳をこなしているはスマホのアプリの方で、起こされた会話の文字もスマホ画面に表示される。
本体は液晶画面がなく、ネット通信さえしない設計だから、極小サイズ・低価格・充電長持ちが実現しているわけだ。

現代人なら誰もが片時も離さずスマホを持っているわけだから、翻訳機本体の機能はこれで十分という気がする。
でも……。
それならアプリの入ったスマホさえあればよくて、翻訳機自体が不要では? とも考えたが、やっぱりそうじゃない。

こういうのは、“やってる感”が大事なのだ。多分。
見慣れたスマホではなく、なんかやってくれそうな特別な機械が目の前に差し出されるからこそ、異文化間の会話も捗るのではないのかな。
まあ、まだ実地で使っていないのでよくわからないけど、そんな気がする。

東京の僕が住んでいる街にも、オリンピックの競技会場がある。来年夏にはいよいよ、世界中から様々な言語を話す人々が集まってくるのだろうか。
そのときこそが本当の出番だが、このチータートークは一人で言語学習をするにもうってつけの気軽な道具だ。
いまは自宅で、これを使って少し予習しておこうと思っている。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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