そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2020.5.20
無骨な男の道具・ステンレスマグカップ。100均製品を比較調査してみた
カラビナでザックのストラップにぶら下げたステンレスマグカップ。
歩くたびに背中でカラカラと音を立てるコイツは、俺の大事な相棒だ。
険しい山を制し、山頂で淹れる一杯のブラックコーヒー……。
満天の星を眺めながらのソロキャンプでは、焚き火の横でカプチーノを……。
マグカップから唇に伝わる熱も、俺の疲れた体と心を癒してくれる。
以上、想像です。
なんせ僕は山なんてほとんど登ったこともなければ、キャンプは今まで2回しかしたことがない(それもお呼ばれキャンプ)。
そしてそもそもコーヒーは飲まない。苦いから。
じゃあステンレスマグカップいらんだろ! という話かもしれない。
でも憧れているのです。
だっていかにも“無骨な男の道具”という感じで、かっこいいじゃない。
ただ、憧れだけのお戯れで買うにしては、名のあるアウトドアメーカーのステンレスマグは、結構いい値段がするのだ。

金属加工で有名な燕三条地区産の、品質抜群なステンレスマグが100円なんて……
しかし最近、アウトドア用品コーナーがどんどん充実してきている100均各社で、いい感じのステンレスマグが売られていることに気づいてしまった。
100円だったら迷うことはない。
いっそのこと各ショップで買ってみて、比較調査してみよう。
写真をご覧ください。
右奥の大小2種類、もっともベーシックな形のステンレスマグは、セリアとキャンドゥ共通で売られているもの。
製造元の株式会社フジサキは、日本の金属加工の有名地・燕三条地区(新潟県三条市)に拠を置くメーカーだ。
中央の取っ手が可動式のステンレスマグはセリアで買ったもの。これも大小2種類があったが、僕は小の方を購入した。
メーカーはエコー商事株式会社で、拠点は新潟県燕市。
産地が燕三条だから、100円といってもいずれも品質は抜群。
最近の100均はちゃんとしてますなー。
そして左手前から二番目は、ダイソーのオリジナル製品。
右端のものとほぼ同型だがやや背が高く、取っ手にはフックがついている。
アウトドア用途にはより便利な品と見た。知らんけど。
左端もダイソーオリジナルで、これだけは200円の定価が付いていた。
ボディが二重構造になっているので飲み物が冷めにくく、取っ手は熱くならない樹脂製。
そして、ゴムパッキン入りのフタが付いている。
100円増すだけで、こんなに高機能になるなんて驚きだ。
今回のステンレスマグカップ選手権、総合的に見るとダイソーに軍配が上がるかな。
って、僕は何をやっているんだっけ?
とりあえずたくさん買ったマグカップを取っ替え引っ替え、おうちで紅茶や麦茶を飲んで満足しています。